2010-01-01から1年間の記事一覧

落語における貨幣価値について

八代目桂文楽の噺などをいくつか聴いて、いまさら気づいたのですが、古典落語には、明治以降を舞台にしたものが数多くあります。 いつごろを舞台にしたものかを探るうえで、手掛かりとなるのが貨幣価値です。江戸時代については、一両≒10万円くらいかなあ、…

素人鰻

落語『素人鰻』には、主人の中村の旦那、客人の麻布の旦那、鰻割きの職人の神田川の金が登場します。 徳川瓦解を受けて、奉還金で鰻屋をはじめる中村の旦那、腕はいいが酒乱の金が、酒を断って奉公するというのですが、客人の麻布の旦那が、開店祝いだと金に…

愛宕山

落語については、ほぼ初心者ですが、まあ初心者にふさわしく、落語について、底の浅い話でもいたしたいと思います。 前にも日記に書きましたが、先日、若手真打の古今亭菊之丞の落語CDを買いまして、何度か聴いているうちに、ほかの演者の落語と聴き比べたく…

秋月りす

近所の学習塾。秋月りすを発見。

仲野荘、よんこま小町、通天閣

2010年9月19日は、よんこま小町に行くためなどに大阪へ。 早めに大阪入りして、まずはいしいひさいち先生の『バイトくん』の舞台である下新庄のアパート、仲野荘へ行ってきました。いまだ健在です。 場所は、グーグルマップで下新庄4丁目を調べたら分かりま…

中本池袋店の冷やしベジポタ

中本池袋店の2010年9月の限定メニュー、冷やしベジポタ。時間や曜日の制限は無いようです。 サラダ感覚の冷たい合え麺。でも生野菜ではなく、冷やした茹で野菜を使っているあたりが中本流。タレになるのは、野菜のピューレをベースにしたどろっとしたソース…

あなたに贈るキス

近藤史恵の長編ミステリ。サスペンスフルな女子寮ものの傑作です。 学生寮を舞台にした作品は、ミステリの定番のひとつですね。ほどよい閉鎖性が、ミステリと相性が良いのでしょう。 この作品は、キスでしか感染しない死病の蔓延をうけて、キスがタブーとな…

闇の喇叭

太平洋戦争後、南北に分割統治されたパラレルワールドの日本を舞台にした、有栖川有栖の長編ミステリ。この世界では、南北の緊張もあって、政治はより抑圧的で閉鎖的、私的な探偵活動は禁止されています。 パラレルワールドに映し出されるのは、リアルワール…

今月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2010年11月号の感想 『うちの姉様』 野広実由 「黒と白」 跳水ですね。射流から常流への遷移現象。 『ハロウィン魔女バトル』 野広実由 猫の倫とるるがかわいい。 『リコーダーとランドセル』 東屋めめ あつしのシャツの柄を見て、「…

今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2010年10月号の感想 『おうちがいちばん』 秋月りす 「早朝は別の顔」 会社の近くで、そんな早朝に誰が目撃したのかも気になるところです。 『店長の憂鬱』 碓井尻尾 「バニー事件」 メタルキングを2匹倒したぐらいの経験値がもらえそ…

今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2010年10月号の感想 『白鳥課長の素敵な生活』 神奈川のり子 情報収集を極めるために、お局様から清掃員に転職する黒田さんの人生が凄まじい。 『森田さんは無口』 佐野妙 松坂の髪は砂糖菓子みたいだね。 『ひよわーるど』 橘紫夕 タイトルバッ…

先月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2010年9月号の感想 『有閑みわさん』 たかの宗美 今月号には、口をあけているみわさんが、3コマもあります。かなり貴重、というか口あったんだ。 『ゆあまいん』 むんこ まいほーむ後日談。舞と吉岡、昭和の雰囲気をまとい、ういういしくぎこち…

今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2010年10月号の感想 『明日もひまわり荘』 松田円 夏の終わり、いよいよオバケの正体が明らかに。 『らいか・デイズ』 むんこ 来華、竹田、悠美の3組の縦割り活動グループのエピソードが、立体的に組み合わさって、それぞれに決着もつ…

先月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2010年9月号の感想 『球場のシンデレラ』 小坂俊史 「微妙なおとしごろ」 孤独な高校生活、ときに針のむしろのプロ生活、作者は児玉さんを甘やかしません。スタート地点は厳しいもの。4コマ目は寮の食堂なのかな。 「色まで同じかよ」…

中本目黒店の冷やし味噌やさい

もう終わってしまいましたが、2010年8月の中本目黒店の時間限定メニューは、冷やし味噌やさいでした。 北極やさいというメニューは、北極ラーメンの上に味噌タンメンの煮野菜がのっていますが、冷やし味噌やさいは、つけ汁のうえに五目味噌タンメンの唐辛子…

喜楽々のシラスとアボカド飯と冷やし津軽塩ラーメン

東川口のラーメン店喜楽々の期間限定ご飯は、シラスとアボカド飯。冷たく冷えたアボカドの角切りが刺身のようで清涼感があり、夏にぴったりのご飯です。 冷やし津軽塩ラーメンは、津軽ラーメンの塩バージョンの冷たい版。魚介系の香り高さと、粘度のある鶏の…

ふたりの距離の概算

米澤帆信の青春ミステリー。古典部シリーズ。 20kmのマラソン大会を走り終えるまでのタイムリミットで、古典部への正式入部を辞退した少女の謎を、高校生奉太郎が考察します。彼女とすごした日常の中にそのヒントはあったのですが。 浮かび上がってくるのは…

アネモネ探偵団 香港式ミルクティーの謎

近藤史恵のジュブナイルミステリー。 誘拐未遂事件に立ち向かう中学生の少年少女たち。読みやすくて楽しいミステリー。 近藤史恵の熟達の筆は、子供向け小説でも遺憾なく発揮されています。主人公たちのお嬢様っぷりに嫌みがなくて、ナイトたらんとする男子…

貴族探偵

麻耶雄嵩の連作短編集。 非常識な設定で送る、クラシカルな謎解き。ほんのささいなことがきっかけで、大仕掛けのトリックを仕掛けてしまう犯人、それをなんでもないことのようにさりげなく解く名探偵。 書きようによっては、驚天動地の大仕掛けとなるところ…

コミティア93

2010年8月29日は、同人誌即売会コミティア93へ。 寄らせていただいたサークルは、ジャポニカ自由帳(小坂俊史先生、重野なおき先生)、ogasite(小笠原朋子先生、師走冬子先生)、うどん会(寺島令子先生、てらかわよしこ先生)、世田谷ボロ市(足立淳先生)…

今月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2010年10月号の感想 『こうかふこうか』 佐藤両々 だんだんダメ男の博覧会みたいになってきましたね。 『そんな毎日』 おーはしるい ポパイにオリーブ。室内飼いの猫の世界が広がるとよいですね。 『オフィスのざしきわらし』 小坂俊…

先月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2010年9月号の感想 『ちいちゃんのおしながき繁盛記』 大井昌和 炭酸が抜けたビールが本当にうまいなら、メーカーも微炭酸ビールとか作るでしょうに。 最後の1コマ、明らかにスケールがおかしい。 『こうかふこうか』 佐藤両々 嬉野く…

今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2010年9月号の感想 『しょっぴんブギ』 佐藤両々 義龍くんがナイトぶりを発揮。栗栖ちゃんとの接近はあるか。 『エデンの東北』 深谷かほる 婆ちゃん、完全に確信犯ですね。 『ねこまねき』 桜沢エリカ 漫画はともかくとして、猫キャ…

先月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2010年8月号の感想 『店長の憂鬱』 碓井尻尾 「注意報出てます」 従業員はお盆も休まないのに、社長はガッツリ日焼けしているのがなんとも。 「まきぞえ」 アユカワさんは、店長のシップの存在をどこで知ったのか。 「魚の園」 3コマ…

借りぐらしのアリエッティ

こぢんまりとした原作を、映画化にあたって大幅にスケール「ダウン」して、ほとんど見どころのない駄作ができあがりました。 原作はきちんと面白いのに、映画は全然面白くありません。駄目なのは脚本だけではありませんが、ともかく脚本が駄目です。原作を構…

中本渋谷店の冷やし肉醤麺

中本渋谷店で冷やし肉醤麺。なかなか辛い挽肉つけ麺。 開化楼の麺を使用していますが、それほど麺は主張せず。いつもの中本の麺で作っても美味しそうです。 住 所 : 東京都渋谷区道玄坂2-6-17 渋東シネタワー地下2階 営業時間 : 11:00 〜 22:30

中本目黒店のRe-Mix2010(冷やし)

中本目黒店の2010年7月の月替りは、Re-Mix2010(冷やし)。 とき卵の効果で、2段階ぐらいマイルドになった冷やし味噌ラーメンといった印象です。辛みはしっかり。白髪ねぎと玉ねぎがアクセントになっています。 冷やし味噌ラーメンよりも食べやすく、おいし…

喜楽々の海老ちり御飯と焦がし醤油らーめん

東川口のラーメン店、喜楽々の2010年7月の今月の御飯は、海老ちり御飯。 とは言っても、エビチリが載っているわけではなく、海老の塩炒めの下に、ラー油で揚げたシラスを敷き詰めたものが載った御飯です。海老とちりめんで、海老ちりだとか。 ラー油で揚げた…

ゴーストトリック

名作『逆転裁判』シリーズのディレクター巧舟氏による新作アドベンチャーゲーム。 死者の魂になって、自らの謎を追いながら、物にトリツキ、アヤツルことで、様々な死の運命を塗り替えていきます。なかなかの傑作。 クールでスタイリッシュな謎解きゲーム。…

今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2010年8月号の感想 『まごころ』 魔神ぐり子 次回最終回。単行本化の都合でしょうが、ずいぶん中途半端なところで終わる印象。犬ネタで終わりかあ。単行本に『ヘルパーライフ』は収録されるか? 『せんせいになれません』 小坂俊史 「ゲゲゲの先…