まんがくらぶ2018年7月号
まんがくらぶ2018年7月号の感想
『有閑みわさん』 たかの宗美
リベンジ弁当については、梅干の味よりも、1食の弁当に20個の梅干を使っていることのほうが恐ろしい。
『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
「気の利いたことを言えない」と判っているのは、総一の不器用な誠実さに対する信頼なのでしょうね。
『愛のたたき売り物産展』 胡桃ちの
倉敷でも美観地区は7月の豪雨による被害が少なかったようなので、地元経済のためにも観光に行きたいなあ。
『逆装ランデヴー』 次見やとら
青柳くんが男前すぎて女性っぽくは見えないから、男女逆転というよりBL的な印象。それもまたよし。
『小坂俊史×いしいひさいちスペシャルコラボ』
「借金かえすぜ」 いしいひさいち作品のキャラには、性格がひねくれた人物や、愚かさゆえに悲惨な結果を招く人物は多いですが、「悪意の人物」というのは実は少なくて、そんな先生が描く「河田の悪意」は新鮮です。また、「いたずらキャラ」というのは植田まさし先生的な領域でもあるわけで、二重の意味で新鮮です。
「しれっと言うね」 実は「借金かえすぜ」の4コマ目で、すでに登場していた沢口。現在において裁断機が現役なのは小学校ならでは。明らかな悪意のある河田より、表面上は悪意のみえない和泉と沢口のほうが恐ろしい。想像力を使うか、想像力を使う気がないか、といった差でしょうか。