2007-01-01から1年間の記事一覧

考察:4コマ漫画に「起承転結」という表現は適切か

年末だというのに、4コマ漫画の話です。しばらくお付き合いください。 4コマ漫画の構成を語る場合、「起承転結」という言葉がよく使われます。しかし、「起承転結」という言葉は、本当に4コマ漫画に当てはまるのでしょうか。「ほとんどの場合、当てはまらな…

はたらく人々2007

人生初コミケで、同人誌『はたらく人々2007』をゲット。早速紹介しようと思います。 この同人誌は、とらのあな、メロンブックスで12月30日から委託販売されるようです。藤島じゅん先生のホームページ『しろくろ雑技団』もご参照ください。 執筆者は、こいず…

七姫幻想

森谷明子の歴史ミステリ連作。 第60回日本推理作家協会賞の候補作。落選はしましたが、受賞者の桜庭一樹先生が、『ミステリーズ!Vol.23』の対談で、 「候補作では森谷明子さんの『七姫幻想』を読んでいて、すごく好みだったので、一緒に名前が並んでいるの…

犬マユゲの新刊

『犬マユゲでいこう』の新刊が、発売になっていました。なんて変則的な発行ペース。犬マユゲでいこう 熊田クリスピー (Vジャンプコミックス)作者: 石塚2 祐子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/12/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック:…

今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2月号の感想 ネズミ年だけに、表紙はチューッす!! 『幼稚の園』小坂俊史 運動会、学芸会などの学校行事を描くことがない『せんせいになれません』とは対照的に、『幼稚の園』では、毎月何らかのイベントを描いています。今月のイベン…

今月のまんがライフMOMO

まんがライフMOMO2月号の感想 『せんせいのお時間ひよこ組編』ももせたまみ これはかわいい。キャラの見分けはつかないけど。 『家政婦のエツ子さん』こいずみまり 一晩でフランス往復はすごい。どんな弾丸ツアーだ。ラブコメモード全開で、ほほえましい。「…

玻璃の天

昭和初期の東京を舞台に、上流階級の少女と女性運転手が活躍するミステリ。直木賞の候補作品で、「街の灯」の続編にあたります。街の灯 (文春文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/05/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 43回この商品…

小坂俊史漫画の魅力を語る

わたしが、小坂俊史先生の4コマ漫画にはまったのは、4年ほど前から。比較的ファン暦は浅いです。以来、月に5冊以上の4コマ漫画雑誌を買うようになっています。小坂漫画の掲載雑誌は以下のとおりです。 まんがくらぶ「せんせいになれません」 まんがくらぶオ…

千年の黙

紫式部が探偵役を務める歴史推理小説。3部構成になっています。 歴史小説といっても、ぜんぜん堅苦しくはなく、少女あてきが活躍して、消えた猫の謎を追う序盤は、いきいきとしたジュブナイル小説のようです。そして、物語が進むにしたがって、大きな歴史の…

ふたりごと自由帳

まずは、 小坂俊史先生と重野なおき先生の共著をご紹介。短編マンガ集です。 同人誌で発表した作品のため、本業の4コマ漫画とは作風が異なりますが、人間を見る目の暖かさと厳しさ、日常を切り取る才能など、お二人の凄さが伝わる作品となっています。 小坂…

はてなダイアリーはじめました。

4コマ漫画、推理小説などの話をのんびりしていきたいと思います。好きな漫画家 小坂俊史(ダントツに好き)、むんこ、佐藤両々など好きな作家 北村薫、近藤史恵、森谷明子、泡坂妻夫、天藤真など