今月のまんがライフオリジナル
まんがライフオリジナル2010年10月号の感想
『おうちがいちばん』 秋月りす
「早朝は別の顔」 会社の近くで、そんな早朝に誰が目撃したのかも気になるところです。
『店長の憂鬱』 碓井尻尾
「バニー事件」 メタルキングを2匹倒したぐらいの経験値がもらえそうな体験ですね。聞いているだけのエビハラくんの経験値も上がりそう。
「タチ悪いなあ」 ミルフィー湯。ここにもハードワーカーが。
『しょっぴんブギ』 佐藤両々
ショッピング漫画の王道に帰って、女子3人+αのバーゲンめぐり。初期のころと比べると、だいぶ馬場ちゃんの買い物が常識的になってきました。
乙女な栗栖ちゃんがかわいい。針井くんの登場に、あからさまに不機嫌になるシビアさもまたよし。
『ばつ×いち』 おーはしるい
このコンビネーション、ある意味ベストカップルかも。
『パパLv1』 小笠原朋子
「これは…」 「パパ」と呼ばれることの重さについて、改めて真剣に考える誠実な景樹くん。
ぐみちゃんのお父さん、いい人です。もちろん、千代子さんが好きになった人ですから当然ですけどね。
『なりきりコスピーちゃん』 いがらしみきお
犬にされたらミルクを飲み、虫けらにされたら葉っぱを食うということは、変化させられると人間としての記憶を失うわけか。でも、人間に戻ると、変化していた時の記憶があるみたいだし、不思議。
『奥様うでまくりっ』 野中のばら
まだ南の島へは行かず。何事もなかったかのように、DVDの話。旧作80円は安いなあ。
『とーこん家族』 よしもとあきこ
「運動会2」 バトンと砲丸のとんでもない密度。どんな金属でできているのか。商品よりも、竹田家専用アイテムの費用や、会場の復旧費用のほうが、高くついたのではないでしょうか。
「リード」 自分からからんできたのに、迷わずビニールひもをひきちぎる美女。クールで素敵。
『遠野モノがたり』 小坂俊史
自動車物語。いつも以上に実話ベースです。
「精進します」 アパート1室に自動車2台が当たり前か。生活環境の違いを感じますね。駐車スペースの余裕は、初心者にとっては死活問題です。
「人生変えるお買い物」 なのかさんと作者が二重写しに。この連載が単行本1冊ぶんになるころまでには、作者も次の住みかを決めるのでしょうが、現状では引っ越し先についてはフリーハンドを保ちたいようです。東京に帰る選択肢を消さないための中古の軽自動車。
「自縄自縛」 うまいタイトル。広いアパートと自由な車が、かえって招く制約。空いている部屋に好きな家具を詰めていくのは、リアル『どうぶつの森』みたいで楽しいですものね。
「みどりの相棒」 「ボロいほう」というネーミングが絶妙。若葉というのは、若葉マークのことでもあり、摘みたてのレタスのことでもあり、みどりちゃん自身のことでもあるのでしょう。
「声の力」 少し人里を離れただけで、ラジオは聞こえなくなるものなのか。もっと受信範囲が広いものだと思っていました。
「ゆるく燃え尽きる夜」 アヤとなのかがニアミス。遠野は祭りが多いなあ。遠野まぬけ節のポスターはこちら。新機軸。小坂先生の模写もかわいいけど。
「60キロの夏」 首都圏では、今年の夏、蝉が鳴きだすのがずいぶん遅かったように感じました。
「待ち望む橋」 宮森川橋梁めがね橋は、遠野テレビのライブカメラで中継されていて、現在の様子をネット上で見ることができます。こちら。カッパ淵と遠野駅の様子も見られます。渋いスポットに見えるめがね橋ですが、夜にはライトアップをされることもあるようです。というのも、国道283号をまたいでいて、車通りが多いからでしょう。1コマ目の左側に見える柱は、旧橋の橋脚。旧橋というのは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のモチーフになった建造物だそうです。
「最初だけなんだよなあ」 はしゃぐ座敷童のかわいさよ。座敷童の視点では、二人で花火を見られるのでとても楽しいのに、座敷童が見えないなのかの視点では、一人で花火を見るのでとてもつまらないという理不尽。来年、なのかが外に花火を見に行ってしまうと、座敷童は部屋から一人で花火を見ることになってしまい、とてもつまらないことに。座敷童にとって、住人と二人で花火を見られる機会はとても貴重。そう考えると1、2コマ目の座敷童のはしゃぎっぷりも納得できるし、座敷童の持つ宿命に切なさも感じます。
「刻みこまれて」 漫画だから切り取れる日常の風景のセンチメンタリズム。4コマ目、銅版画のようにも見えるペンタッチが効いています。
『わたしのハテナちゃん』 柘植文
タレントショップ。でも、タレントグッズで一番追求するべきハテナは、竹書房の編集者グッズでしょう。柘植先生のイラスト自体は魅力的なんですから、もう少しデザインをなんとか。