2010-10-02から1日間の記事一覧

落語における貨幣価値について

八代目桂文楽の噺などをいくつか聴いて、いまさら気づいたのですが、古典落語には、明治以降を舞台にしたものが数多くあります。 いつごろを舞台にしたものかを探るうえで、手掛かりとなるのが貨幣価値です。江戸時代については、一両≒10万円くらいかなあ、…

素人鰻

落語『素人鰻』には、主人の中村の旦那、客人の麻布の旦那、鰻割きの職人の神田川の金が登場します。 徳川瓦解を受けて、奉還金で鰻屋をはじめる中村の旦那、腕はいいが酒乱の金が、酒を断って奉公するというのですが、客人の麻布の旦那が、開店祝いだと金に…

愛宕山

落語については、ほぼ初心者ですが、まあ初心者にふさわしく、落語について、底の浅い話でもいたしたいと思います。 前にも日記に書きましたが、先日、若手真打の古今亭菊之丞の落語CDを買いまして、何度か聴いているうちに、ほかの演者の落語と聴き比べたく…