今月のまんがライフオリジナル
まんがライフオリジナル2012年7月号の感想
『おうちがいちばん』 秋月りす
「パタパタママたち」 鍼灸師に、スポーツトレーナーに、美容師に、料理教室講師に、ファイナンシャルプランナー、仲良くしておくと、いろいろと人生が豊かになりそうなママさんたちの職業。保育園だといろんな働くママたちが集まるのでしょうね。
「父のコトバ」 ケンカを避ける技術は超一流のつるたろうさん。
『リコーダーとランドセル』 東屋めめ
先月はお風呂で、今月はプール。行き届いた読者サービス。
『だから美代子です』 むんこ
「老若」 1コマ目バックのガチャガチャ、今月のまんがタイムの『らいか・デイズ』と同じものですね。
「甘い輪」 駄菓子屋で購入した模様。この指輪飴は、須藤真澄先生の『おさんぽ大王』でも、実に印象深い使い方をされています。懐かしいなあノナカ。
『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
「必死」 少女の正体はロケット人間…ではなくて宇宙人(自爆型)の模様。
「発射」 ごく最近の記憶だけを消し去る光線銃が、こんな使い方をされるとは。
「深まる墓穴」 この迂闊な少女に正義の味方は務まるのか。星川さんの敵は誰?
『野村24時』 板倉梓
コスプレ少年、永井レイ。名前の由来は、東北楽天ゴールデンイーグルスの永井怜(ながいさとし)か。
一方、警官の榎本は、先日亡くなった2,314安打の大打者、ロッテオリオンズ榎本喜八に由来か。
『しょっぴんブギ』 佐藤両々
馬場ちゃんがかなり厳しいことを言っていますが、恋する男の子たちへの、作者流、あるいは馬場ちゃん流のエールなのでしょう。
好きになる人と、好きになってくれる人とのミスマッチは、程度の差こそあれ、必ずあるものですから。勇気を出して、がんばれ悦二君。
『せきをしてもにとり』 鈴木2号
いしいひさいち先生の漫画に『借金返しちゃいけない教』というのがあったのを思い出しました。
『ゆにいる』 渡邉
「ナカムラ君の生態」 飯も食わず、風呂も入らずに1泊分の料金をもらえるなら、いいんじゃないでしょうかね、人形でも。
「僕の知らない彼女の顔」 ナイトリバースのヘビーリスナーだ! あいり姐さん!
『貴美Tallest』 美月李予
南さんに馬場ちゃんの説教を聞かせたい。
『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
「願い事」 TPP反対なのか。安い大量生産品が入ってきて、高い零細生産品が淘汰される可能性はありますからね。
「あり〼」 ヤツメウナギは食ったことがないです。須藤真澄先生の『おさんぽ大王』での「ぷぎっちゅ!るろろろ」という表現に、興味がわいてはいるのですが。目黒不動尊の近くで、ヤツメウナギを売っているお店は知っているので、買おうと思えば買えるのですけれど。
『ふたごもんじゃ』 矢直ちなみ
次回最終回で、もりだくさん。
田中先生の結婚。ジューンブライド。草食系の温厚な顔をしてやることはやる田中先生。
大原先生のブラコン発言、痛いところを突くさすがの失言王。
沖島さんと香乃の再会。
神仙寺瑛先生『天使の事情』のベップ一族にも匹敵する、田中家の双子一族っぷり。
そして、鈴ちゃんと大原先生が飲み仲間に。ザルなら後始末にはもってこい。
『ベルとふたりで』 伊藤黒介
イヴ先生より、犬に嫌われるエマちゃんのほうが気にかかる。
『惑い星と花』 野広実由
まだまだ続く先生編。やっぱり漠とした思春期の不安よりは、抱えている問題が顕在化してしまっている生徒との関係性のほうが、ストーリーとしては締まってきます。
『大カラスヤサトシの大発明大王』 カラスヤサトシ
独身男性の一人遊びとしては、ギリギリ許容できますが、嫁も子もいる状況で、無益な発明作業にいそしむのは、奇行以外の何物でもなく、家庭内トラブルの原因にならないか、他人ごとながら心配です。
『よんこまのこ』 重野なおき
「帰ってググろう」 正しい発音はショベル。言いにくいからシャベルに。正しい発音はアタッシェケース、言いにくいからアタッシュケースに。みたいなものでしょうか。
『奥様うでまくりっ』 野中のばら
「若返っても」 北海道根室市観光協会によれば、エスカロップとは、「漁師が早く食べられて、ある程度ボリュームのあるメニュー」として作られた、水産都市根室ならではの独創的なメニュー。名前の由来は「肉の薄切り」。イタリア料理の名前からつけられたという説もあり。タケノコ入りのバターライスに薄切りのトンカツをのせ、デミグラスソースをかけた料理とのこと。
『けんもほろろ』 ハトポポコ
テーマは匂い。オチの効果線が効果的。効果線だけに。
「くたびれた」 予想外の方向からのオチ。
「敗北に慣れた」 予想外の方向からのオチ。
『とーこん家族』 よしもとあきこ
「落ち着け」 母に止められなくても、ホテルのフロントで止められる。
「水浴び」 その石で田中さんに何をする気だ、一条寺。
『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
「中学生ひとみ(14)の雨」 南の島のハメハメハ大王的な憂鬱と哲学。
「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の雨」 雨の日に集まる聴衆のほうにも、同様にアパートに居られない事情がありそうです。
「OLみのり(31)の雨」 小坂俊史先生の消極的な側、ダウナーな側の素顔が出ているような気がするキャラクター。佐藤両々先生、むんこ先生あたりに説教してもらったほうがいいかも。
「大学生一穂(19)の雨」 アメッシュがもたらしたもの。利便性の向上だけでなく、降雨に対する畏怖の喪失や、文化の変化。
「女子高生稲本さん(17)の雨」 竹原君は無敵だ。雨に濡れた女子高生は、男子には萌えツボですが、雨に濡れた男子高校生も、女子には萌えツボだったんですね。こういう作品を男性作家が描くのが面白いなあ。
「女社長しのぶ(44)の雨」 ノー残業デーが徹底している会社では、本当に会社に残れないこともあるらしいですからね。雨宿りくらいは許可してほしい。
「小学校教師イツ子(59)の雨」 こいつらも無敵だ。
「イラストレーターなのか(33)の雨」 レインコートって、店に入るときどうするのがマナーなんでしょう。結構面倒なような。
「シングルマザー圭(35)の雨」 中央モノローグ線から穴水圭さんがゲスト。人生の雨季について。しばらく見ない間に、娘さん大きくなったなあ。自立心がありそうなお子さんです。
「年金生活者ナナ(73)の雨」 毒舌も時による。「また」ってことは前例もあるんですね。
「中学生ひとみ(14)の雨読み」 ちょっとニュアンスは違うけど、山東ユカ先生の『みずたま注意報』が現代に通用するか、みたいな話。レインVSアメッシュ。
『わたしのハテナちゃん』 柘植文
『ハテナちゃん』で良かった。かつての『おヨメ道』だったら、確実にビーチバレーをやらされていましたよ。砂まみれで。
漫画界とビーチバレー界における人種と文化の違いが面白かったです。バレーボールよりも、「達人が集まってる」感が強いですね。