今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2012年7月号の感想


『有閑みわさん』 たかの宗美
 サザエさんは家政婦で、『ののちゃん』のまつ子さんは店番で、それぞれ働いていた例がありますから、専業主婦4コマで、外に働きに出るのがタブーというわけではなさそうです。でも、高邑が求めるのはフルタイム勤務か。


『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
 ノーパン漫画その1。


『天使の事情』 神仙寺瑛
 マイちゃんは引っ越しするけど、保育園は変わらずとか、そういうベタなオチがあるって、私信じてる。


『ラーメン屋のヨメ』 神奈川のりこ
 質の高い豚骨スープは、従業員の命をすり減らします。製法によっては、ほとんど徹夜で面倒をみる必要があり、スープの質を追求し続けて、体を壊す職人も多いようです。職人は、体を壊すか、スープの質で妥協をするかの選択に、日々直面することになります。そのため、濃厚豚骨スープで、非常に高いクオリティを長期間維持できる店舗は、実に少なく、多くはつぶれるか、味を落とすかという運命をたどります。


森田さんは無口』 佐野妙
 美樹ちゃんも無口。女子高生二人の授業中のパントマイム。


『シークレット5』 真枝アキ
 No.6 睦月さん、No.7 ナナセさん、No.8 蜂谷さん登場。行方不明のNo.5は欠番か。
 Twitter情報によると、1ページ目4コマ目のアレは誤植とのこと。
 ふりまわされたナナセさんが哀れ。恋する乙女に(※男)の誤植とは、血涙を流すレベルです。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 タイトルバック: 落下中かと思いきや、ジャンプ中。
 「オールフェイク」 ものまねができないほど特徴のない返事は、むしろマネがしやすいのでは?
 「おとなでラッキー」 最近は、給食でもうどんが出るのかな。給食の麺料理では、大量に茹でるという工程が、なかなかに難しく、ネックになるようです。昔の給食にはソフトめんというものがあって、大量調理が容易なように、麺を袋ごと蒸しあげた、ミートソースうどんのような料理でした。
 「力の源」 もともと和泉は、保健室に逃げ込んだ教師が、白衣を着ただけのモグリ保険医。白衣を脱いだらただの人。やる気がなくなるのも当然か。池田の場合には、治療より先に洗浄を。
 「あいつの出番だ」 毒をもって毒を制す。夷狄をもって夷狄を制す。なるほどなるほど。2コマ目の台詞の詰め込み感が素晴らしい。ネクタイを締めたままトランポリンをするのは危険です。
 「家族間戦争」 2コマ目の「面倒くさい」が伏線。ネットで検索すると、ちゃんとマトンの肉じゃがのレシピも出てきました。あるんだ。カレーを美味しく作れる肉ならば、肉じゃがにも向くのかな。このあと、ジャガイモが、男爵かメークインかの争いがあり、しらたきを入れるか入れないかの争いがあるのでしょう。
 「正確な知識を」 1コマ目、どうしてこういうシチュエーションになったのかが謎。2コマ目、どこにカメラを置いて撮った絵なのかが謎。3コマ目、和泉を呼ぶことで、池田が何を期待していたのかが謎。4コマ目、空気抵抗を無視すれば、重量に関係なく8メートル落下の落下速度は時速45キロメートル。
 「ふしぎだなー(棒)」 岡部と古賀の服が同じということは、その日のうちに速攻で呼んだんだな。先生の眉の角度が絶妙。
 「ザックリいったぞ!! 桃山」 3コマ目、両足のギブスでガポガポと歩く姿がシュール。
 「シーソーゲーム」 校長の野球への偏愛が語られた1本。野球部プラス4人で、サッカー部マイナス3人か。ほとんどゼロサムゲーム。まあ、各学年2クラスしかない小学校なので、人数集めは難しそうです。河田秘蔵のDVDを使って性教育をしても、児童数が増えだすのは15年後くらいか。


『2コマ堂』
 優秀賞、ここまで台詞を削っても成立するのか。すごいな。鏡のネタは自分も投稿していましたが、足元にも及びません。
 私の作品が入賞していました。小坂俊史先生、編集部の皆様ありがとうございます。



『御かぞくさま御いっこう』 もぐら
 家族を動物にする必然性が、いまひとつ分からず。


ゆるめいつ』 saxyun
 すごろく漫画。
 「抹消」 黒塗りのなかに「爆」の文字が。
 「人生」 宇宙コースの松吉だけが、あさっての方角を向いてすごろくをしているのが面白いです。


『青春ハイセンス』 おりはらさちこ
 「前田さんと忘れ物」 ノーパン漫画その2。
 「大塚さんとパンチラ」 吉田戦車を思わせる作品。


もののけののけもの』 鈴木2号
 ホモ漫画から友情漫画へ。
 1本目の妖怪、既視感があると思って調べたら、月刊OUTのマスコットキャラクター、まいど君に似ていました。魔界塔士SAGAのモンスターにも似ています。


『田中さんちの白米ちゃん』 池尻エリクソン
 入学式から卒業までを4ページで駆け抜ける学園漫画。


『腹黒舞子さんとの京生活』 蜜屋涼
 京都住まいが新京極へ行かないのは、東京住まいが浅草や原宿に用がないようなものでしょうか。