今月のまんがライフオリジナル
まんがライフオリジナル2010年5月号の感想
『おうちがいちばん』 秋月りす
ゴールデンウィークと、タカヒコの両親。休みの時期になると、よくやってくるけれど、まだ仕事を続けているのか、すでにリタイアしているのか、いまひとつ謎です。
『店長の憂鬱』 碓井尻尾
ゴールデンウィーク漫画。されど飲食店なので休みなし。
「力作」 「お店に来る子供達にあげようと思ってー」アユカワさんの意外な一面。
「今夜は荒れるぜ」 さよりさん、ジョッキも持参したんでしょうか。
『しょっぴんブギ』 佐藤両々
「ウィンドウショッピング」 4コマ目に見なれた看護士2人が。「カップル?」とか言っていますが、あなたがたの上司の息子ですよ。
「カッコイイの買ったよ!」 初任給でローンを組んで五月人形というのは、この漫画の伝統です。馬場ちゃん自身も、新人時代の針井くんも、初任給で五月人形を買っています。
『パパLv1』 小笠原朋子
いつもは千代子さんの帰宅後が舞台になることが多いのですが、今回は千代子さんが有休をとって、昼間の圭ちゃんの生活に迫ります。基本的にさわやか。
『12月生まれの少年』 施川ユウキ
4コマ漫画で、宇宙漫画。さすが施川ユウキ、懐が深い。
「宇宙人」 今の子供は、「すいきんちかもくどってんかいめい」から「めい」を抜かして覚えているのかなあ。
『ベルとふたりで』 伊藤黒介
犬ダメ姉ちゃんが、犬を飼うという流れはよし。ブルドックのキャラは、あまり立たず。
『ういういdays』 犬上すくね
浦田さんが男前すぎる。
『浦高ストリート』 野広実由
ゲスト。
考えてみると、野宏漫画は、まっすぐに育ったキャラクターが多いですね。姉様も、まっすぐなボケだし。今回の主人公は、まっすぐに真面目。ちょっと話をふくらませにくいかな、とも思いますが。周りのキャラクターは個性派で固めています。
ラーメン屋漫画でもあり。『れんげヌードルライフ』が続いていたら、コラボにも期待ができたのに。残念。
さいたま市漫画でもあるのかな。
『ゆにいる』 渡邉
ゲスト。
主人公のチヨが、4コマキャラとしてかなりオールマイティなので、野性の仲居たま子の力を借りなくても、話が進んでいく感じ。意外に野性児の影がうすいです。
とはいえ、オールマイティキャラと野性児の組み合わせは、うまく機能すれば、かなりの破壊力となりそうなので、今後に期待です。
Y-1グランプリ大賞にからんでくるか。
『12月生まれの少年』 施川ユウキ
2本立て その2。
いつもの4コマじゃなくて、柊くんが田舎を歩く短編漫画。
4コマよりは、かなり長い作品となるので、ふくらむ妄想の射程もそれだけ長くなっています。そのぶん読み応えがありますね。なにげない風景が異化していく快感。施川漫画の持ち味が、存分に発揮されています。
『ZUM ZUM ZUM』 陸奥A子
カタオカさんとワクイさんが、キシ選手の結婚にショックを受ける話、とか書くと、ライオンズを舞台にしたナマモノBLみたいですね。『そこぬけRPG』の仁郷さんの世界。
『遠野モノがたり』 小坂俊史
「おそろしい感覚」 遠野倦怠期編。
「その場しのぎの限界点」 今年最後の雪は、首都圏でも4月中旬でした。遠野では、4月下旬まで雪の予報があったようです。「最後の雪」は結局何回降ったんだろう。
「10年ひとむかし」 10年という人生の時間を、さりげなく4コマで描いて印象的。東北地方では、寒暖計の目盛がマイナス40度まであるのかな(普通はマイナス20〜30度まで)。
「ここは平和の町」 地方都市の外食産業のバリエーションには限界がありますからね。人口3万人の小都市ならばなおさら。岩手県全体に範囲を広げれば、けっこうバリエーションのあるラーメンがありそうですが。例えばこちら。まあ、この漫画で言いたいことは、単にラーメンの話ではなさそうですが。
「ここは標準の町」 まるまつ漫画。遠野の方言って、どんな感じなんだろう。
「ほどよい刺激を求めて」 完全に実話ベース。みどりさんに続いて、なのかさんも自動車学校通い。来月、さ来月あたりは、教習所漫画になりそうです。
「まだ学生でよかった」 学校をサボる女子高生というのは、小坂先生のジャポニカ系漫画では定番のシチュエーションですね。
「歴史が動き出すとき」 壮大なタイトルが素晴らしい。ポジティブ。七福神をまとめて一ヶ所で祭ってしまおうというのは、極めて現代的なコンセプトですからね。
「さよならの季節」 座敷童子のモノローグ、適度な哀愁と諦念が感じられて味わい深いです。何百年と生きてきた子供。
「流れる景色にさよならを」 次回自動車教習スタートか。