ビッグコミックオリジナル2016年6月5日号

ビッグコミックオリジナル2016年6月5日号の感想
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『まどいのよそじ』 小坂俊史

特別編12 名誉の負傷
 野球一筋でやってきて、ベテランになりましたが、ベテランになりすぎることで、かえって野球の本筋以外が、気になってしまうようです。
 成績は地味でも、40歳現役となると、一目置かれたり、模範して見られたり、といったことから自由ではなくなります。勝手な一個人ではいられません。当然周囲は気になるし、選手として、少なくとも現状維持を目指すなかで、周囲の状況分析も必要になるのでしょう。
 そして、野球では器用でも、周囲への働きかけは、極めて不器用であることを露呈することに。「こころに大ケガ」というのが、40歳のオヤジギャグっぽくて、世界観にマッチしています。そして「塗井」温泉で「ぬるい」自慢話を。
 登場する選手の名前、「勝間」は「ガッツマン」、「吉久」は「与死球」の意味ですね。