まんがライフMOMO 2014年2月号
まんがライフMOMO 2014年2月号の感想
『クマ男子』 胡桃ちの
3回連載の初回。
開幕3ページでの心配性エピソードのつるべ打ちは、さすがはベテラン作家というスピード感。初速は速いので、中盤以降流しすぎるクセをなんとかしてほしい。
『青春甘辛煮』 碓井尻尾
「バーニング」「わっしょい」 のけぞる藤堂。耳をふさぐ土方。
「来たよ」 来たよ。テーブル持って。
『お姉ちゃんが来た』 安西理晃
ブラコンとブラコンが出会う。
MOMOってブラコン、シスコン要素のある作品が多いなあ。『ちとせげっちゅ!!』、『お姉ちゃんが来た』、『おうちでごはん』、『初恋症候群』、『姉妹サンド』。
『崖っぷち天使マジカルハンナちゃん』 佐藤両々
魔法界の攻防が、OL同士の物理バトルに収束していく。
「お悩み」 「好きな子がいるんですか」は、「好きな子がいるんですが」の誤植でしょうか。
「新たなる」 『プリンセスチュチュ』のプリンセスクレールのイメージに近いでしょうか。
『イヴ愛してる』 伊藤黒介
絵のモチーフにした女性が実体化し、それを喰った悪魔に画家が心惹かれる、というプロットは面白いのですが、十分な肉付けがされたとは思えません。
肉付けをしすぎて失速するストーリー4コマも少なくないので、肉付けをしないでも話が描けてしまうという作者の資質は、長所でもあるのですが。
『めがもの!』 永井道紀
雪合戦が得意な4コマキャラって、本当に多いですね。
『ちとせげっちゅ!!』の藤先生、『らいかデイズ』のらいか母、毎日新聞『ウチの場合は』の小坂先生、『星降り村事件ファイル』の太郎と華子、『めがもの!』のひとみ ←new !
『チカちゃんは知りたがる』 竹内元紀
『ルパンVS複製人間』かよ。
『とりあえず馬で』 小坂俊史
読み切り。巻末カラー。小坂先生のパソコン塗りにも慣れてきました。
午年の始まりの前に、鈴木編集長からヤマガミさんに編集バトンタッチ。鈴木編集長のツッコミが聞けなくなるのか。
大井競馬場のナイターに。さすがギャンブル出版社、竹書房。
ラブミークリームとアプリコットジャムというスイーツ馬券。
「お洒落より わびれに惹かる 一行が 選ぶ食い物 醤油色なり」とすれば狂歌みたい。
かっこよく賭けて、泥臭く負け惜しむ。4-8の2連勝は当てていたわけで、気持ちはわかります。
そして、『まんがライフMOMO』の巻末が、『まんがタイムオリジナル』の巻末に近い様相に。『まんしゅう』よろしく、帰りの電車賃を突っ込んで惨敗。とはいえ、Suicaがあるから、帰れなくなるわけではなさそう。
帰りの電車賃を突っ込むための最終レースというのは、ギャンブラー心理を突いた良い作戦ですね。メインレースで勝った人も、気が大きくなって、もう一勝負するかもしれませんし。
しかし、電車賃ということは、今回の賭け金は個人持ちなのかな? 完全に取材活動なので、領収書があれば、竹書房に精算してもらえそうだけど、領収書がわりの馬券は読者プレゼントだしなあ。