まんがライフMOMO 2014年2月号

まんがライフMOMO 2014年2月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/5477/


『クマ男子』 胡桃ちの
 3回連載の初回。
 開幕3ページでの心配性エピソードのつるべ打ちは、さすがはベテラン作家というスピード感。初速は速いので、中盤以降流しすぎるクセをなんとかしてほしい。


『青春甘辛煮』 碓井尻尾
 「バーニング」「わっしょい」 のけぞる藤堂。耳をふさぐ土方。
 「来たよ」 来たよ。テーブル持って。


お姉ちゃんが来た』 安西理晃
 ブラコンとブラコンが出会う。
 MOMOってブラコン、シスコン要素のある作品が多いなあ。『ちとせげっちゅ!!』、『お姉ちゃんが来た』、『おうちでごはん』、『初恋症候群』、『姉妹サンド』。


『崖っぷち天使マジカルハンナちゃん』 佐藤両々
 魔法界の攻防が、OL同士の物理バトルに収束していく。
 「お悩み」 「好きな子がいるんですか」は、「好きな子がいるんですが」の誤植でしょうか。
 「新たなる」 『プリンセスチュチュ』のプリンセスクレールのイメージに近いでしょうか。


『イヴ愛してる』 伊藤黒介
 絵のモチーフにした女性が実体化し、それを喰った悪魔に画家が心惹かれる、というプロットは面白いのですが、十分な肉付けがされたとは思えません。
 肉付けをしすぎて失速するストーリー4コマも少なくないので、肉付けをしないでも話が描けてしまうという作者の資質は、長所でもあるのですが。


『めがもの!』 永井道紀
 雪合戦が得意な4コマキャラって、本当に多いですね。
 『ちとせげっちゅ!!』の藤先生、『らいかデイズ』のらいか母、毎日新聞『ウチの場合は』の小坂先生、『星降り村事件ファイル』の太郎と華子、『めがもの!』のひとみ ←new !


『チカちゃんは知りたがる』 竹内元紀
 『ルパンVS複製人間』かよ。


『とりあえず馬で』 小坂俊史
 読み切り。巻末カラー。小坂先生のパソコン塗りにも慣れてきました。
 午年の始まりの前に、鈴木編集長からヤマガミさんに編集バトンタッチ。鈴木編集長のツッコミが聞けなくなるのか。
 大井競馬場のナイターに。さすがギャンブル出版社、竹書房
 ラブミークリームとアプリコットジャムというスイーツ馬券。
 「お洒落より わびれに惹かる 一行が 選ぶ食い物 醤油色なり」とすれば狂歌みたい。
 かっこよく賭けて、泥臭く負け惜しむ。4-8の2連勝は当てていたわけで、気持ちはわかります。
 そして、『まんがライフMOMO』の巻末が、『まんがタイムオリジナル』の巻末に近い様相に。『まんしゅう』よろしく、帰りの電車賃を突っ込んで惨敗。とはいえ、Suicaがあるから、帰れなくなるわけではなさそう。
 帰りの電車賃を突っ込むための最終レースというのは、ギャンブラー心理を突いた良い作戦ですね。メインレースで勝った人も、気が大きくなって、もう一勝負するかもしれませんし。
 しかし、電車賃ということは、今回の賭け金は個人持ちなのかな? 完全に取材活動なので、領収書があれば、竹書房に精算してもらえそうだけど、領収書がわりの馬券は読者プレゼントだしなあ。