まんがライフオリジナル2013年12月号

まんがライフオリジナル2013年12月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/5353/


おうちがいちばん』 秋月りす
 「愛の大きさ」「赤くてふっくら」 この作品でも、スマホが小道具に使われるようになってきたか。
 「そっとのぞく」 4コマ目「だれが通報したんだ」だと通報者は内部の可能性。「だれか通報したんだ」なら通報者は外部に。


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 「あつみ貰っていいですか」にわずかに赤らむ頬が見どころ。


『晴のちシンデレラ』 宮成樂
 努力肺活量(勢いよく吐き出す息の量)とか1秒率(最初の1秒で吐き出す息の割合)とかの検査を受けたことがあるのですが、タイミングが難しくて非常に苦労しました。数値が低いと投薬の対象になるので、タイミングが下手でうまく吐けないと、何度でもやり直しになるのです。素晴らしい努力肺活量と1秒率をお持ちの晴さんがうらやましい。
 タイヤチューブアートが出来そう。


『野村24時』 板倉梓
 ロリコン疑惑が厄介なのは、相手が男子だと分かっても、状況が全く好転しないところ。
 今月は特にみんなかわいい。男も女も。
 「ときめく」 クリスマスがらみで実家がケーキ屋のキャラクターって、4コマ漫画では定番だなあと思ったのですが、実例が『ポヨポヨ観察日記』のマキちゃんしか思い出せない。


『だから美代子です』 むんこ
 「果てしない欲望」 リモコン操作用リモコン。


『ばつ×いち』 おーはしるい
 「ちがうの」 由依ちゃんが小さいのか、お義父さんが大きいのか。


『はるまち・ダンス』 佐藤両々
 「折本さん」は、「栃木さん」の誤植だそうです。
 「なりゆきで教えることに」 4コマキャラで「モーリ」と言えば、腹黒で図太い某キャラが。ヒョーウ。ひよわ属性はどこへ行った。
 「それだけで」 しかし、北野さんに対しても、毛利さんに対しても、教師が指摘できなかったことを一言アドバイスして、実際に成績を上げてしまうのですから、教育者としての資質はあるのかも。残念少女だけど。


『美術館のなかのひとたち』 黒田いずま
 幼稚園児に原画を見せる必要性はあまり感じず。まだ複製で十分では。


『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
 「発見」 UFO研究家の息子だけあって視覚センサーは優秀。
 「秘密」 秘密を言わせないように努力している華子。秘密暴露大会にしてしまいそうな太郎。
 「目撃」 土手から落下していると予測。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 深夜12時から夜明けの7時まで車で走ると、いったいどこに着くのだろう。


エデンの東北』 深谷かほる
 「だから自分がなろうと思う」にジンときました。


『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
 店員これくしょん。店これ。酔客がカウンターに着席しました。これより乾杯と呑みに入ります。


『中年女子画報』 柘植文
 きみまろ好きですね、柘植さん。1時間5500円か。落語の独演会だと2時間3500円が相場ですから、きみまろの時給は高い。
 「圧倒」「歌舞伎」は誤字ですね。


有明さんに相談しよう』 三輪すもり
 月間賞を取った新人のゲスト作。毎月投稿をされているそうなので、コンスタントにネタが作れる実力があるのでしょう。
 特に適切なアドバイスができるわけでもないのに、なぜか相談を呼び込む特異体質。とくに親切でないのが心地よい。


『ゆにいる』 渡邉
 「呼ぶ」 よく読むと、ちゃんと「若旦那」「悟志さん」を経ての「メガネ」だったんですね。


『月刊すてきな終活』 小坂俊史
 「一生ものの友達」 女社長という設定は、『モノローグジェネレーション』とかぶります。今回の話は「共同墓」というテーマがまずあって、それに合う主人公キャラを探っていったはず。墓の話をメインにするためには、身寄りのない老人の人生が、あまりに重いエピソードになると、テーマがぼやける可能性があります。老人の一生の話自体を、今回やりたいわけではないでしょうから。共同墓の話に焦点を当てるためには、ある程度順風満帆な人生を送った主人公が必要で、そこから女社長という特殊な設定を選ぶことになったのだと思います。共同墓の話をするのに、女社長という特殊性の高い主人公をあえて選ばざるを得なかったということは、このシステムの裏に、多くの老人における人生の悲哀のようなものが詰まっていることを示しています。
 「もう3ヵ月経つのに」 共同墓について、少しネットで調べてみたのですが、おしなべて、サイトのデザインが地味。
 「死ぬときは前のめり」 恐怖新聞的な。死ぬことに前向きというアイロニー
 「激しいゆずりあい」 この1本で毒舌を吐いた老婆が…
 「適切な距離を」 こちらの1本では早くも主人公と衝突しているリアリティ。
 「おくびにも出せない」 映画版「そして誰もいなくなった」。なんだか、墓友が次々殺されるシリアルキラーもののミステリーが書けそう。
 「絵が浮かぶ」 赤面する老婆のインパクト。
 「あんなに欲しかったもの」 小坂俊史作品には珍しい肉食女子…の皮をかぶった草食女子。
 「数の理論」 生涯独身73歳の男性が送ってきた、非モテライフが想像される。
 「このあとひと月寝込みました」 11月の海で水着でスイカ割り(高いでしょうに)。前衛芸術か、暗黒舞踏か、といったビジュアル。実にサムそうですが、実際サムかったのでしょう。
 「水面下の闘い」 恋愛感情がもつれているところも、皆殺しミステリー向きなんですが、全員10年生き残ったよ。しぶといなあ。


次号予告
 カラーをうまく白黒に変換できていなくて、つぐみとトキヒコの顔がまだら。あつみの顔がタヌキ。