今月のまんがタイムオリジナル
まんがタイムオリジナル2013年11月号の感想
『小森さんは断れない』 クール教信者
桐タンス、百畳凧、藤の花、羽子板、麦わら帽子というワードがそろえば、舞台は埼玉県の春日部市。ちなみに「焼きそ婆」の焼く春日部焼きそばはこんなのだ。
あんかけ焼きそばに、しそふりかけというありえなさ。バジリコスパゲティーのノリで、塩焼きそばにしそふりかけなら、まだ食べられそうですが。
そして、コイツは、春日部やきそばゆるキャラ「とろ★りん」。あんかけ焼きそばを、そのまま擬人化してしまった驚異の公式キャラだ。
『満開!Sister』 東屋めめ
修学旅行の木刀にはあこがれました。なぜなら『風魔の小次郎』世代だから。
『オトメシュラン』 王嶋環
きちんと噛ませ犬キャラにも成長する機会を与えるフェア精神。
『おかん』 小坂俊史
「手ぶらなんですけど」 エクストリーム外食。「外で」の意味が違う。
「学校あるってば」 1食のために、大荷物。米も買ってくんですから相当だ。
「交通事情」 1コマ目からは想像できない4コマ目。
「衝動の女」 双方に漂泊癖のある夫婦。一方が出ていくと、一方は家にいなければならないので、たまたま今の状態にあるだけ。
「不思議をかみしめろ」 台詞の裏で、カレーが出来上がっていくさまが、時間の経過を示す高等テク。
「我に返る」 賢者タイム。
「熱いうちに言え」 飯盒炊爨のあとにはキャンプファイヤーの正統派。炎の光を表現したトーンワークが印象的。
「昔はギリギリあったのに」 この段階では密猟者は冗談。
「下がる生存率」 そして、このシチュエーションで洒落にならなくなる密猟者のリスク。
「すれちがう男」 これまでの伏線を存分に活かす。4コマとも全く同じ絵で、人物も登場しないというマックスにミニマルな表現。表面上ここまで動きのない4コマも稀有。それでいてドラマチック。出会いのチャンスをセルフツッコミで潰す。
「キャンプの最終形」 お蕎麦を食べたくなったら要注意。
『ぎんぶら』 安東友子
「男女問わず」にちょっと期待したのですが、生贄になるのはやっぱり若竹と権田原。