今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2013年11月号の感想
http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html


『小森さんは断れない』 クール教信者
 桐タンス、百畳凧、藤の花、羽子板、麦わら帽子というワードがそろえば、舞台は埼玉県の春日部市。ちなみに「焼きそ婆」の焼く春日部焼きそばはこんなのだ。
http://kanmasube.com/top/yakisoba/yakisoba.html


 あんかけ焼きそばに、しそふりかけというありえなさ。バジリコスパティーのノリで、塩焼きそばにしそふりかけなら、まだ食べられそうですが。
 そして、コイツは、春日部やきそばゆるキャラ「とろ★りん」。あんかけ焼きそばを、そのまま擬人化してしまった驚異の公式キャラだ。
http://kanmasube.com/img/yuru-chara-s.jpg


『満開!Sister』 東屋めめ
 修学旅行の木刀にはあこがれました。なぜなら『風魔の小次郎』世代だから。


『オトメシュラン』 王嶋環
 きちんと噛ませ犬キャラにも成長する機会を与えるフェア精神。


『おかん』 小坂俊史
 「手ぶらなんですけど」 エクストリーム外食。「外で」の意味が違う。
 「学校あるってば」 1食のために、大荷物。米も買ってくんですから相当だ。
 「交通事情」 1コマ目からは想像できない4コマ目。
 「衝動の女」 双方に漂泊癖のある夫婦。一方が出ていくと、一方は家にいなければならないので、たまたま今の状態にあるだけ。
 「不思議をかみしめろ」 台詞の裏で、カレーが出来上がっていくさまが、時間の経過を示す高等テク。
 「我に返る」 賢者タイム
 「熱いうちに言え」 飯盒炊爨のあとにはキャンプファイヤーの正統派。炎の光を表現したトーンワークが印象的。
 「昔はギリギリあったのに」 この段階では密猟者は冗談。
 「下がる生存率」 そして、このシチュエーションで洒落にならなくなる密猟者のリスク。
 「すれちがう男」 これまでの伏線を存分に活かす。4コマとも全く同じ絵で、人物も登場しないというマックスにミニマルな表現。表面上ここまで動きのない4コマも稀有。それでいてドラマチック。出会いのチャンスをセルフツッコミで潰す。
 「キャンプの最終形」 お蕎麦を食べたくなったら要注意。


『ぎんぶら』 安東友子
 「男女問わず」にちょっと期待したのですが、生贄になるのはやっぱり若竹と権田原。