今月のまんがタイムオリジナル

 まんがタイムオリジナル2011年6月号の感想


『ラディカルホスピタル』 ひらのあゆ
 個人的に、この漫画の世界を身近に感じる出来事があったのですが、今は大丈夫です。


『天使な小悪魔』 芳原のぞみ
 自分には、キャバクラ遊びというものの楽しさが、見当つかないのです。
 金を払って、フェアじゃないコミュニケーションごっこをすることの、どこが楽しいのでしょうか。作中で、キャバ嬢に振られた愚痴を、別のキャバクラで言う意味もよく理解できません。


『ゲンセンカラン』 森繁拓真
 小坂俊史先生のサークルの後輩、少年チャンピオンなどでも活躍の森繁拓真先生が、4コマ誌初登場。
 すっきりと面白い仲居4コマ。キャラクター全員に嫌みがなくてさわやかです。
 仲居4コマを選んだセンスもよし。10人の同僚、先輩がいて、おかみがいて、お客がいて、おそらく板前や主人もいて、とキャラクターを増やして話をふくらませる余地がいろいろと残っています。


『球場のシンデレラ』 小坂俊史
 先輩後輩の話。作者によれば、後輩の森繁先生が載る号にこのネタをぶつけたのは、「偶然ではありません」とのこと。
 「重要イベント」 考えてみれば、女子プロ野球でなくても、学生時代だって基本的には金欠なわけですから、先輩の「ジュース買ってこい」は諸刃の剣であるわけですね。
 「こいつには買わせるな」 あずきサイダーに青汁コーラ、4コマ同人イベント「よんこま小町」では、ひっぱりだこになりそうな飲料。
 「出力60%」 気合をいれると、明らかに美味いスポーツドリンクを作れる。児玉さんには調合の才能があるのでしょう。
 「師匠と呼ばれてます」 先輩後輩話を盛り上げるために、新キャラ阿部さん登場。カエル顔の強力キャラ。小坂漫画で、この方面に理不尽なキャラは珍しいか。でも『サークルコレクション』の石野が似た傾向かな。まあ、理不尽な人間が人を育てるってことは、確かにありますからね。一概に否定できるキャラではないです。
 「お願い寝言で言って」 児玉ちゃんを鍛える阿部さん。ただしマッサージ方面で。季節は夏、宿舎にはおそらく冷房なし、ということで蚊取り線香の出番となります。後でちゃんとビデオを確認するのかな。だとしたら、嫌な意味で細かいな。
 「グローブ持ってない!! 」 阿部さんの強心臓。ゲーム中に寝ているリリーフエース。枕片手にマウンドへ。この人ならば、ピンチに動じることもないでしょう。
 「超特大エラー」 ピッチャーのエラーで負けるのは珍しいパターン。4コマ目の「グー」が面白い。児玉さんのせいで全員メシぬきだったのでしょうか。
 「厳しい修行の末に」 優秀な親衛隊の存在で、桜井さんは働かなくても食っていけそうです。
 「敬うと労る」 歳をとると、おのずと周りから労られる行いをしてしまうわけですね。
 「もうベンチに戻れない」 「桶川さんというキャラクター」で、「故障不出場という設定」で、「先輩後輩というテーマ」の作品を作らなければならないわけなので、この1本は、ほとんど三題噺的な作られ方をした作品と言えるでしょう。
 「下を求めて」 1コマ目の高卒ルーキー群像がさわやか。さすがに深田さんは勘がいい。作中は今夏休みなのか。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 「守ることができなかった」 寅屋藤崎結婚。どんな夫婦になるのかなあ。
 「その時が」 藤崎さん、再び55cm化。と思ったら胸だけ55cmじゃない!
 「これから」 藤崎さんは金貨チームに入るのか。花形。


『恋は地獄車』 瀬戸口みずき
 万里子さん、千歳ちゃんの後藤さんへの想いに気づく。これは大きなターニングポイントになりそう。


『オトメシュラン』 王嶋環
 美空さんの内面がいまひとつ謎なので、分かりやすい慎太くんのほうがネタになりやすそうです。そうなるとこの漫画もヘタレ漫画になってしまいますが。


『ぎんぶら』 安堂友子
 「あとそれだけ」 芳文社なのに『ぼのぼの』がいる。
 「いへん」 権田原が捕まっていないというのが、次回の展開への明らかな伏線なんでしょうが、権田原と異星人では悪い予感しかしません。
 「いえねぇ」 パートタイマーは、別の星からの通いなのか。バスとかあるのかな。


『お茶の間クエスト』 まがりひろあき
 「どさくさ」 勇者と家主がメイドをやって、魔王とお嬢様が対戦ゲーム。むちゃくちゃになった世界観。