今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2012年12月号の感想


http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/4242/



『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
 「必要となれば」 油わけ算とは、正確には、10Lの油を、7Lの器と3Lの器を使って、5Lずつに分けるという問題のようです。かなり複雑な手順が必要です。


『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
 男(ゴリラ)が苦手な女性と、女(と二人っきり)が苦手な男性の、誠実なデート。


『ゆあまいん』 むんこ
 甘々バレンタイン。季節のずれが小さくなってきた。


『腹黒舞子さんとの今日生活』 櫁屋涼
 花灯路は京都のライトアップイベント。嵐山では12月、東山では3月に行われるそうです。紅葉、年末年始、桜の間にある閑散期を埋める戦略なのでしょうね。


ゆるめいつ』 saxyun
 しれっと行われる松吉大戦が恐ろしい。


『シネマに恋して』 にしうら染
 映画は金。貧乏だと映画を撮るのは苦しいでしょう。私の出身高校の柔道部と剣道部は、毎年、文化祭で映画を作っていたのですが(この時点で、すでになんか変ですが)、資金を捻出するため、近郊の商店にスポンサーになってもらい、そのCMを挿入して映画を撮影していました。実は本編よりもCMのほうが出来が良かったりもしました。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 「40くらいと思ってた」 基礎点の増大による絶対評価の相対化。勉強になります。余裕の3時間遅刻。
 「むずかしい年頃」 児童、生徒の区分は法的なもので、一般には、教師に対する教え子を「生徒」と呼ぶのは自然なことです。小学生でも、「ピアノ教室の生徒」って言いますもんね。「ピアノ教室の児童」では、意味が通じません。
 「野生の掟」 まさにタイトル通りに野生の掟。自然界の生態系を理解するうえで参考になる、野生動物のような教師。
 「患者もグルか」 音楽教師は合唱で一緒には歌わないから、余計フラストレーションがたまるのでしょうか。
 「これでバッチリだね」 「俺には関係ねー」のに、鍋つかみと鍋敷きを作らされてしまう悲劇。
 「画竜点睛どころじゃねえ」 超小学生級キッカー古賀と、右と左もわからない幼稚園児的ゴールキーパー河田。ところで画竜点睛って「がりょうてんせい」って読むんですね。ずーっと「がりゅうてんせい」と読んでいました。恥。「がりゅうてんせい」だと漢字変換してくれないので気づきました。
 「忘年会も近いしね」 池田の自筆文字というのも珍しい。こういう字を書くんだ。
 「違いがわかるぞ!! 桃山」 吉田沙保里国民栄誉賞受賞記念漫画?
 「やっぱ紙だね」 将棋楯は、将棋板の誤植か。将棋大会の優勝者に贈られる将棋楯というものも実在はしているようですが。


『2コマ堂』
 1.十人前を食べて  2.十人並みの器量  3.男前な性格だね  で佳作入選。
 でも、優秀賞の作品が、圧倒的な「正解」ですね。「正解」にたどり着けずに、言葉遊びでお茶を濁してしまった反省があります。そして、言葉遊びをするなら、入賞作品のように突き詰めるべきだったですね。