今月のまんがくらぶ
まんがくらぶ2013年9月号の感想
『有閑みわさん』 たかの宗美
歳を取ると、汗をふいたハンカチから、洒落ぬきで本当にトンコツの匂いがすることがあるのです。冗談ぬきでケモノくさい。
『うちは寿』 小池恵子
舞台は3年後の世界へ。小学1年生の心と体と、小学4年生の心と体を、描き分けることができるからこその時間経過。ただし、かめさんと万里さんは基本変わらず。
「祖母かめ(80歳)」 1週間後に発売のまんがライフオリジナル『月刊すてきな終活』との、まさかのネタかぶり。頭を抱えた小坂俊史先生の姿が目に浮かぶ。
万里さんもそろそろ恋愛をと、余計なことを思わなくもなかったのですが、千宏と万里の年齢差25歳を考えると、出産適齢期はまだまだ広い。焦る必要なし。
『森田さんは無口』 佐野妙
山本さんと雨宿り。山本LOVEな女子から贈られたLOVE LOVE タオルを、普段使いにする山本さんの漢っぽさ。
『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
奥手な二人の仲を進展させるためには、時には地雷を踏むトラブルメイカーが必要なのかもしれません。
『せんせいになれません』 小坂俊史
タイトルバック:4コマ漫画では珍しい、光と闇とパース。
「衆人環視」 3コマ目の眼鏡は、小宮優吾先生。レアキャラ。
「お目付け役はつらいよ」 舞台が校外になるのも、夏休みならではのレア現象。夏の強い日差しと、楽しそうな二人。
「3コマ目に衝撃発言」 喫茶店経営などのように、内実はともかく一応仕事はする沢口。
「暇をもて余した教師の遊び」 かけるとアタリをかける。生徒を食い物に。
「中身も人肌に」 夏の日差しに影の濃さ。「砂漠での水分補給にも使えそう」と一瞬思いましたが、たぶん乾燥している砂漠では、ペットボトルに水滴はつかない。
「啓蒙活動」 選挙戦のさなか、巨乳を信奉する若手教師。思想の自由では職場にピンナップは貼れず。
「せめて「さとう」を」 水分と塩分。熱中症予防には良さそうだ。
「18の夏だ!! 桃山」 息子を甲子園に贈ろうとする親は、マジで、生まれた時から18年計画の長期計画表とかを作っているのかも。
「夜の校舎にて」 小学校では、夏休み期間中の残業制限は、おそらく理不尽とまでは言えず。経費削減と言えばクールビズ。しかし、ネクタイ込みで成立しているキャラクターたちなので、西の台小学校には導入されない。
『2コマ堂』
優秀賞の正解感。私も「熊 → 冬眠」までは考えたのですが、「真夏に冬眠はなー」と思って思考停止。1コマ目にクーラーがあるんだから、正解には多少は近づけたはずなのに。
以下の5ネタを送って、どれかが佳作に。
1: この暑いのに 2: 池田くんはキャンプ生活大変ねー 3: 猟友会のサマーキャンプでな
1: 北海道なら 2: 冷房もいらないのかもねー 3: アイヌのまつりに参加してくる
1: リラックス 2: リラックス 3: リラックマ
1: あのジジイは? 2: 徘徊してるわ 3: おじいぽん冷房は嫌いじゃー
1: アベノミクスがひっくり返ったら 2: どうなるのかしらねー 3: ベアノミクス
『高尾の天狗と脱ハイヒール』 氷堂リョージ
新連載。この話をどう展開させるのか、興味があります。単行本が出たら、高尾山頂サイン会をやってほしい。
『ゆるめいつ』 saxyun
「逆転」 団扇を動かさずに風を起こすには、顔を動かすのではなく、部屋を動かす必要が。
「レスポンス」 もちもち。
『うちゅうジカ』 田丸さと
「さわりごこち」 もちもち。
『シークレット5』 真枝アキ
「見てましたか」「お前だけ注意されなかったな」「一人でいることの多い子でな」が周到な伏線になっています。
『父派なわたしじゃいけません?』 渡圭祐
最終回。『だって愛してる』的なタイトルだったとは。お疲れ様でした。次回作を楽しみにしております。