今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2012年6月号の感想


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 「応募」 悦二君は、まだ応募もしていないという認識なのか。行動しない男子には厳しいなあ。針井君に至っては論外なんだろうなあ。


『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
 新連載。田舎の田んぼに宇宙少女? まだまだ謎だらけですが、キレのいいリアクションがマシンガンのごとく繰り出されて、実に面白い。リズミカルな噛み合わなさが、笑いを誘います。基本的にみんないい人っぽいのが和みますね。
 体操少女と空手少年の登場は、後のSFアクション活劇展開を期待させます。


『惑い星と花』 野広実由
 あまり引っ張るのも作品のバランスとしては難しいところですが、個人的には先生編のほうが圧倒的に面白いです。


『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
 「中学生ひとみ(14)の手紙」 大人でもなく子供でもないからこそ、些細なことに心の距離を感じられる繊細さがあるのでしょう。
 「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の手紙」 上機嫌からのジェットコースター落下。がんばれ。おそらく苦言が的確であろうことにも、腹が立つのでしょうね。
 「OLみのり(31)の手紙」 望むのは静かな生活。
 「社長しのぶ(44)の手紙」 取材をするような業種の会社なのか。4コマ目の社長の眉毛の角度が絶妙です。
 「大学生一穂(19)の手紙」 いろいろあっても、よい父親ではあったのでしょう。人柄がしのばれます。
 「イラストレイターなのか(33)の手紙」 個人事業主のつらいところ。クライアントの怒りも、一人で引き受けないといけません。
 「小学校教師イツ子(59)の手紙」 手紙の宛先は誰だろう。この人も謎の多いおばちゃんだなあ。
 「年金生活者ナナ(73)の手紙」 悪い、悪いの繰り返しが、オチへの強烈な伏線になっています。
 「中学生ひとみ(14)の手紙待ち」 なにかちょっと恋にも似た、ほのかな憧れ。島田さんは小坂先生のキャラでは珍しく細面の女性キャラクター。というか、最近の小坂先生の絵柄は、全体に以前より頬の膨らみが小さくなっているようですね。