今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2012年9月号の感想


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 教育実習生だった川内先生が再登場。あつしに「その顔で頭の中身が小学生はがっかりよ」と言えるキャラは貴重。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 タイトルバック:マジカルハンナのコスチュームも、馬場ちゃんが着るとあんまり痛くないなあ。年齢はそれほど変わらないはずなのに。
 「〜!! 」 定もっちゃんの「栗栖!! 私を縛って!! 」発言だけで、妄想が膨らんで、ご飯が3杯はいけます。ガラスロッドは100gで420円くらい。高いものではないですが、なにしろ氷の彫刻を作れる定もっちゃんのこと。本気を出したら、どんな大作を作るか分かりません。
 「聞いてみたら」 悦二君ついに告る。今はメールで告れるので楽ですね。とはいえ、最初は電車の中で見かけただけの関係から、ここまでこぎつけた悦二君に拍手を。
 「お試し」 馬場ちゃんじゃなく、悦二君がお試し。買い物好きであることより、恋愛に興味が薄いほうが、より高いハードルか。


『野村24時』 板倉梓
 父親捜し編スタート。
 「月様」 髪の毛が帯電している。
 「お酒は飲めない」 やけコーラを飲む野村がかわいい。
 「照れ隠し」 高校生の美少女に「今は一人じゃないんだからね!」とか言われてみたいものです。


『よっけ家族』 宇仁田ゆみ
 宇仁田先生の家庭菜園経験が生きたリアルな1本。


『だから美代子です』 むんこ
 「みょ猫」 タイトルがダブルミーニングになっていてテクニカル。
 「魚づくし」 一人当り、サンマ1匹(つまみ食い)+サンマ1匹+イワシ1匹+たい焼き。次の1本からダイエット編になるのも納得。


『貴美TALLEST』 美月李予
 次回最終回。告白うんぬんより、「カフェわかめ」の看板の受難のほうが気になりました。


『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
 空手修行→体固い→酢の物 の流れで、太郎君の家へお邪魔。歓迎される星川さん。
 「目を覚ませ」 水ぶっかけられた後、ちゃんと太郎君が服を着替えています。
 「名場面」 これを読んで、DVDを借りて『E.T.』を観てみたのですが、絵に描いたような子供だまし映画でがっかり。よくこれがヒットしたものだ。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 『イヴ愛してる』とのクロスオーバー後編。しかし、5ページ全部使って、やっていることはエピローグのみなので、いささか退屈。まあ、MOMOを読まないと本当の評価はできませんが。
 『イヴ愛してる』1巻が8/27に発売。どう考えても、売り上げにマイナスなブックデザインを強行したことは評価できます。黒は売れないって。


イヴ愛してる 1 (バンブーコミックス)

イヴ愛してる 1 (バンブーコミックス)


『姉妹のあのころ』 伊藤黒介
 うん。妹さんは良いキャラです。


『しばいぬ子さん』 うず
 「アドバイス」 柴犬は4本足で本気で走れば、50mを5.5秒だそうです。女子ならオリンピックに出られるかも。しかし、オリンピックでは、ドーピング検査や性別検査はするのでしょうが、「そもそもあんた人間じゃないよね」という検査はするのでしょうか。


『総理大臣の息子さん』 株本慎之介
 すべてのネタに既視感しかないという、ある意味驚異の新人。


『よんこまのこ』 重野なおき
 目覚めたばかりのあいちゃんの自我が、世間とぶつかるさまが微笑ましい。


『ゆにいる』 渡邉
 旅館が夏休み。キャンプへ。
 「考えることは大体同じ」 キャンプ場で味噌か醤油を借りるのは、団地で借りるよりは、自然なことかも。
 「先入観に注意」 ライオリは、マシュマロ焼きが好き。先月号にも複数ありました。


『惑い星と花』 野広実由
 生徒編の再開に、修学旅行という大イベントをぶつけてきたのは、おそらく正解でしょう。続きが気になります。


けんもほろろ』 ハトポポコ
 「迷惑」 4コマ目は抱きつかれた側のリアクションで締めるのが定石でしょうが、あえて抱きつく側で締める暑苦しさ。
 「愉しむ」 気持ち悪い→キモチイイ→気持ちわるい の流れがテクニカル。
 「口実」 蚊で始まったエピソードを、蚊で落とす美しさ。


『大カラスヤサトシの大発明大王』 カラスヤサトシ
 久しぶりに読んだ「ひどい」レポート漫画。このクオリティの漫画ばかり描いていたら、近いうちに仕事をなくすのではないかと心配になります。
 普通の電卓なのか、関数電卓なのか、話をはっきりさせましょう。関数電卓ならば、数式も表示されますし、答えが出た後でも、数式に戻って打ち間違いの修正ができます。また、単純な足し算だけなら、普通の電卓を使うよりも、パソコンのExcelのほうがミスは少ないでしょう。SUM関数も知らないのならば、使えなくても仕方がありませんが。
 ふた昔前の理系の大学生は、ポケコンを友に学生生活を送りました。今はポケコンは姿を消して、モバイルパソコンと関数電卓に道を譲りましたが、いずれにせよ理系出身者において電卓操作は基礎の基礎です。
 文系と理系では頭の構造が違うのかもしれませんが、たとえ文系にしても、カラスヤ先生のレベルには首をかしげざるを得ません。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 「大物」 新レギュラーだった金魚が、華々しく退場。


『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
 「中学生ひとみ(14)の運動」 運動音痴ならば、だれしも身に覚えのあること。4コマ目の小原さんが目を輝かせているのが素晴らしい。ヒーローになれるのはどちらか一人。
 「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の運動」 表現者であれば、しないことの後悔より、したことの後悔のほうが尊いもの。たとえそれが自己嫌悪につながるとしても。
 「OLみのり(31)の運動」 運動音痴ならば、だれしも身に覚えのあること。
 「大学生一穂(19)の運動」 みずからサークルを立ち上げるとはなかなかに行動的。高校の部活的にはいかないのは、大学生になって選択肢が増えたという証でしょうか。高校の部活って、自発的ではあったにせよ、ほかに逃げ道もなかったものなあ。
 「陸上選手木倉さん(26)の運動」 集団競技への恐怖心から、やり投げの第一人者へ。道を究めたものに逃げ道は無く。コンプレックスを転じてトップアスリートへ、というと、病気4コマ『やまいだれ』でも、高所恐怖症が高じて競歩選手になったり、球体恐怖症からスラッガーになったりした漫画がありました。
 「イラストレイターなのか(33)の運動」 女性ならではの、メンタル的かつフィジカル的なレベル制限。ドラクエの塔のテーマが鳴り響きます。
 「小学校教師イツ子(59)の運動」 勝負事が嫌いというのが伏線に。賭けるのが自分の命であるなら、勝つほかはなく。
 「女社長しのぶ(44)の運動」 最も作者とは境遇が違い、最も作者と年齢が近い主人公。想像力と実体験が組み合わされます。
 「補欠部員梅子(18)の運動」 梅子という名前がいかにも補欠部員らしい。ミーハーは、瞬発力こそがエネルギーですね。
 「年金生活者ナナ(73)の運動」 ボウリングがブームだったのは時代を、ボウリング場がつぶれてしまったのは地方性を、それぞれ感じさせます。ボウリングのピンが人間関係を暗示しているのが面白いですね。6本のピンを倒した運命の重さよ。
 「中学生ひとみ(14)の体育」 運動音痴ならば、だれしも身に覚えのあること。長距離を走るのが楽しいという人の気持ちが想像できなません。