今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2012年4月号の感想


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 「女子」 女装男子好きだなあ、両々先生。
 「かつての」 縁起が悪いかつてのペア小物。気にしない定もっちゃん。
 「ペア食器」 食器は豊富だが、男の影はなし。定もっちゃんに、想い人が現れた時、この漫画の終わりも近づくのでしょうか。


『野村24時』 板倉梓
 エキセントリックな若いお客と野村中也。枯れる前、枯れた後みたい。しかし、姥桜にも花は咲くわけで。


『晴れのちシンデレラ』 宮成楽
 薫と伊織のパンダダイエット。
 「笹まき」は、山形県庄内地方の郷土料理。詳しくはこちら。
 薫さん(というか宮成先生)、山形県となにかご縁があるのでしょうか。


『チュー垂炎カレシ』 曙はる
 甘ーーーい。でも甘さがしつこくならないのは、曙先生の力量。初々しさが爽やかです。


『ういういdays』 犬上すくね
 最終回。
 恋愛漫画で、関係性が確立されれば、すとんと終わりにするのが粋。落語の終盤におけるテンポの良さのようなもの。
 長期連載、お疲れ様でした。次回作も期待しております。


『ゆにいる』 渡邉
 「つっこみ」 温泉場の余興に、怪談噺の大ネタの牡丹灯篭。ある意味すごい。野生の仲居は、落語家なのにつっこんだのか、牡丹灯篭につっこんだのか。


ひみつの花園』 みなづき忍
 「もにとらみらちらこち」は、パソコンのキーボードをみれば分かりますね。その昔、電話料金を、みかか代と言っていたようなもの。


けんもほろろ』 ハトポポコ
 非リア充女子高生漫画。残念な娘さんがいっぱい。
 「家のサイズ」「グランパ」 せっかくの豪邸も、外装も内装もよく分からず。省略の極致(ほめてます)。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 「絶景」 まさかのお色気ネタ。
 「見られたくない」 まさかのお色気ゼロ。


『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
 春になって、みなさん1歳ずつ年を取りました。
 「中学生ひとみ(14)の桜」 ささいなことでも、ばかげたことでも、全力で自分をぶつけられる若さ。
 「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の桜」 サクラのための桜の歌。3コマ目の2人の間に流れるもの、4コマ目の二人の間に流れるものの暖かさ。
 「OLみのり(31)の桜」 自然のことは仕方なし。トラブル無ければ名幹事。
 「大学生一穂(19)の桜」 東京での暮らしが確立できた2年目の春。
 「小学校教師イツ子(59)の桜」 このままクイズのネタに使えそうな、ロジカルな1本。
 「イラストレイターなのか(33)の桜」 秋月りす先生がどこかで書いていた「2ヶ月早く描くんじゃなくて、10ヶ月遅れて描くと思った方が楽」という言葉を思い出します。
 「女社長しのぶ(44)の桜」 徹夜花見が平気だとか、社員も若い会社なんだろうなあ。
 「年金生活者ナナ(73)の桜」 死ぬ死ぬいうのは元気の証。
 「中学生ひとみ(14)の葉桜」 うわあ詩的で爽やか。


『わたしのハテナちゃん』 柘植文
 うたごえ喫茶ともしびは、須藤真澄先生の『おさんぽ大王』でも取材されていましたね。読み比べてみると面白いです。文庫版4巻の76話「こころのうた」。


おさんぽ大王4 (ビームコミックス文庫)

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