先月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2012年11月号の感想


http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/4024/


『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
 漫画の感想文と読書の感想文の話。このブログでは、漫画の感想も読書の感想も書いているのですが、漫画の感想は漫画をもう読んでいる人向けに、読書の感想は本をまだ読んでいない人向けに書いているせいか、頭の使い方がちょっと違うようです。


『ばつ×いち』 おーはしるい
 「俺だって」 インキュバス姿の由依ちゃんよりも、4コマ目で表情一つ変えず、さくさくとクッキーを食う由依ちゃんのほうに萌えます。でも、女の子だったらサッキュバスじゃないのかなあ。そして、子供たちから、お姉ちゃんの恰好なあに? サッキュバスってなあに? と聞かれたら何と答えたらいいんだろう。


『野村24時』 板倉梓
 親子の対面? 冷静な雪さんがいてくれて良かった。二人だけだったら、収拾がつかず、グダグダになっていたでしょう。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 最終回。定もっちゃんの自宅が舞台になったのは初めてか。
 連載開始当初は栗栖ちゃんがこんなキャラになるとは思わなかったなあ。
 明るく楽しい、これぞ4コマという作品でした。お疲れ様でした。次回作も期待しています。


『だから美代子です』 むんこ
 「男のロマン」 喧嘩前。
 「月と兎」 喧嘩後。


『奥様うでまくりっ』 野中のばら
 「化粧品の場合」 千絵さんはもともと前髪立ってるし、眉毛は太いし、口紅を塗るだけでバブル時代風に。この連載自体、始まったのはバブルの余韻がある時期だったしなあ。


『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
 優等生、片思い、ヘタレ、どM、ストーカー、変態、女装、委員長。委員長の属性が多すぎる。ステータスの高いど変態キャラ。


『ゆにいる』 渡邉
 「待遇」 小規模旅館の仲居の仕事は6時〜21時なのか。拘束時間は15時間。サラリーマンの定時が7.5時間程度なのと比較すると、大変なお仕事。


けんもほろろ』 ハトポポコ
 テーマは秋。『モノローグジェネレーション』ともろかぶり。「秋」と「飽き」の地口までかぶりました。
 「次」 ツッコミが「秋だよ」じゃなくて「秋だよー」なのが優しい。
 「旬」 「うんうん」も優しい。
 「悪い」 表情一変えないことが毒舌のインパクトを倍増。


『よんこまのこ』 重野なおき
 「絶望した」「観念した」 この経過があって、るい君は坊主頭に?
 「乗り越えた」 るい君すごく利発。漫画にも、自然と親バカがにじむあたりが微笑ましい。
 「真の「楽しい」」 大きくなって、できることが多くなると、楽しみも広がるんですね。


『惑い星と花』 野広実由
 修学旅行京都編。迷子に。
 京都はバスが複雑なので迷子になると厄介。歩いていくぶんには迷わない街なのですが。


『全ての映画はながしかく』 施川ユウキ
 天地明察。算哲と聞くと、降矢木算哲(黒死館殺人事件)を思い浮かべるくらいにはミステリマニア。


『明日もコトコト』 犬上すくね
 P173は普通の高校生の思考じゃない。10%くらい親心が入っています。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 「フィギュア2」 犬神家。


『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
 テーマは秋。
 「中学生ひとみ(14)の秋」 ひとみちゃんは美術部だったんだ。
 「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の秋」 夜の街で足を止める客層の、季節による移り変わり。確かにありそう。夏の寄り道と秋の寄り道とでは、気分が違うから。
 「OLみのり(31)の秋」 「せっかくいただいたキャラクター」という言葉が、メタな意味にも響きます。
 「大学生一穂(19)の秋」 熊のぬいぐるみに越冬の笹木さんを思い出す秋。最近は、ハロウィンが終わった次の日からクリスマスソングが流れ始めますからね。
 「女社長しのぶ(44)の秋」 大学3年生〜4年生って、人生で一番勉強しなければならない時期なのに、就職活動に忙殺される昨今の傾向は、どうしようもないのでしょうか。
 「イラストレイターなのか(33)の秋」 最近の小学校や子供会ではハロウィンをやることも多くなっているようですね。私も地元で遭遇しました。
 「小学校教師イツ子(59)の秋」 単行本化までの残り本数を考えると、イツ子先生の退職後までエピソードがありそうですね。
 「年金生活者ナナ(73)の秋」 3コマ目のナナさんの表情が絶妙。喜んでいるけど、ちょっと困ってる。
 「中学生ひとみ(14)のあきあき」 ナイスなタイトル。簡単な地口のようでいて、全体の構成を締めて、安易な風潮への批判精神も盛り込んだ、テクニカルなダジャレです。


『わたしのハテナちゃん』 柘植文
 個人的大阪おすすめスポットは、ダントツで「たこ梅」のおでん。