今月のまんがタイムオリジナル

 まんがタイムオリジナル2012年6月号の感想


『よゆう酌々』 辻灯子
 夫婦喧嘩(違)を心配されるのは、お店が地域に浸透している証拠。


『満開Sister』 東屋めめ
 人間関係がいつまでも初々しいというべきか、進展がないというべきか。


らいか・デイズ』 むんこ
 倫子さん出産間近。内気で人間関係が不得手な者同士の夫婦、ときには爆発することも。受け皿があってよかったですね。お互いの気持ちは十分に分かっているわけですから。


『トリセツなカテキョ』 山東ユカ
 今回は、井原先パイの表情がとても豊かで面白かったです。


『あねぐるみ』 森繁拓真
 雛人形には、小型版の芥子雛があるのだから、ミニ五月人形があってもいいなと思いましたが、調べてみたらすでにあるようですね。ミニ五月人形


『トイレノウスさま!』 ほんだある!
 商業誌で、これだけやりたいことだけをやる漫画も珍しいですね。自由すぎ。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 雑務中心ということは、ゲボキューはまだ開発ラインに入っていないのかな。いずれ本格的開発漫画にもなるのでしょうか。


『おかん』 小坂俊史
 「連戦連勝の女」 考えオチ。じゃんけんをしたのは、サツキとおかん。負けた方が、ジュンに風呂掃除のお小遣い100円を払うという、サツキちゃんには酷なルールだったようです。承知したサツキちゃんは家族思い。しかし、サツキちゃんはじゃんけん6連勝。そこで、2コマ目に続いて、5コマ目でも駄々をこねる図となりました。この作品、一読目ではやや分かりにくいのですが、ロジカルに追って考えることで、実際のコマ数を超えたドラマが、そこに浮かび上がってくるのが、考えオチならではの効果で、実に興味深く、面白いです。
 「母はことわざのように」 ことわざを重ねたテクニカルな1本。4コマ目のおかんにこそ「働かざるもの食うべからず」と言いたいところ。
 「有無をいわさず」 東さんと西村さんがパート仲間なのか。通されてそのままでいる二人も、相当のタマ。
 「兵糧」 秀逸なタイトル。見事な逆転の4コマ目。食いたいものは自分で手に入れろ。それも教育。
 「よけい遠くに」 「このフットワークこんな時だけはたのもしいわー」とか、書き文字のセリフが特に面白い1本。
 「還元」 張り紙の「850円ランチ」が効果的。
 「チャレンジ防止」 チャレンジ後の服の運命を考えると、涙を禁じえません。
 「7の段」 「計算だけは人並みに」は、おかんの痛感した人生の経験なのでしょう。それが身に付いているかはともかく。
 「やりがいのない」 なんだかんだいってちゃんと算数の家庭教師をしてあげるサツキちゃんはいい娘。
 「月〜金で見てるから」 べちんべちんと叩くジュンがかわいい。
 「湯を守れ」 母が入ると、ザバーッと湯がこぼれるんでしょうね。