今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2012年3月号の感想


『あねぐるみ』 森繁拓真
 小学生の見学は、おもちゃメーカーのほうでも、顧客のニーズをとらえる絶好の機会なのでしょう。そこに抜かりはなく。
 「小学生にカレーを食わせておいて、自分だけカツカレーを食う女」というのが、姉さんのキャラクターを的確に表していますね。


らいか・デイズ』 むんこ
 小太郎君がリアルでかわいい。「台本」などは特に。先生ご自身の子育て経験が生きているのかなあ、と感じられます。


『おかん』 小坂俊史
 「種なんて気にするな」 1本目は、恒例の5コマ漫画。5コマならではの、2コマ目の空気感が見事。そして5コマ目、針の穴を通す、サツキの的確なツッコミ。
 「恥ずかし一家」 厨房にちょっかいを出して、とっくに恥をかいている弟。「おーなんだコレ、冷凍なのか―」「コラあっちいけ夢がこわれるぞ!」の会話も面白い。コックさんいい人。
 「いらんことしいのDNA」 小学校二年生のジュンと同レベルのちょっかいをかけるおかん。そういう意味のDNAでしたか。
 「あらしのよる」 こわがりのジュンがかわいい。そして、サツキの恐怖は本物だ。
 「怠惰の代償」 タイトルがシビア。二段目より一段目のほうが、事故が少ないと思っていました。そうか水の事故があったか。まだ小学二年生。
 「背中を押してくれ」 娘のいま食べたいもので、パート先を決めてしまう。刹那に生きるおかん。シンプルながら意外性の高いオチ。2コマ目で照れるサツキちゃんがかわいい。
 「こしかけ人生」 おかんの高校時代が髣髴とされます。教壇に立って遊んだり、他の高校に入り込んで遊んだりしていたのでしょう。サツキちゃんの対話の姿勢はクール&シビアなのに。
 「かすむ存在感」 このシチュエーションは、サイダース!(1巻p35) 金髪、アフロときたら、ジュンはお下げで「なんなのあんたら、その髪型は!! 許さないわよ!! 」と言っときましょう。「衝動買い」というセリフだけで、「ああ、このアフロのかつらを買ったんだなあ」とわからせるシンプルさがさすが。
 「自由もほどほどに」 2コマ目の「べつにやっちゃってもいいんだよ」という親らしいセリフが、自分の髪型にまでかかっていたとは。娘の自由も、自分の自由も、決して制約しないおかん。
 「痛恨のかぶり」 父とサンタは連絡不足。まあ、こっちの家庭から父へは、連絡の手段もないわけですが。学校の机の上に胡坐をかいて愚痴るジュンくんが、なんだか可愛いです。
 「数々の武勇伝が」 1コマ目と4コマ目で、「ごめんね、こんな母親で」のおかんの表情が全く違うのが読みどころ。4コマ目のドヤ顔。それに対して、ジュンの表情は、1コマ目と4コマ目でほぼ同じなのも面白い。2コマ目の「うおー」、3コマ目の「わくわく」、子供たちがすごくかわいい。


『満開Sister』 東屋めめ
 燃料が練炭なので、使う器具は七輪ではなく練炭コンロとなります。七輪に使うのは木炭で、基本的に練炭は使用できないようです。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 ゲボキュー、女装をしながらも、カナさんに真剣アタック。全身タイツに女装にコンビニチョコでも、心はこの上なく真摯。カナさんに逆チョコを受け取らせました。カナさんとの関係、開発への異動、これからどうなる。


『脳内フェスタ』 松永みやこ
 「マスク」 『せんせいになれません』とネタかぶり。珍事。