今月のまんがタイムオリジナル
まんがタイムオリジナル2012年10月号の感想
『あねぐるみ』 森繁拓真
百物語キャンドルは、現在の技術レベルならば、怪談百話の音声データを内蔵することも可能でしょうね。
『らいか・デイズ』 むんこ
ラジオパーソナリティー陽子。動じない。とにかく動じない。
『おかん』 小坂俊史
「姉がいないと」 2コマ目のジュンの対応が甘かったか。明らかにサツキのぶん以上を食っている二人。ジュン1人前+おかん2人前=3人前くらい?
「第三の勢力が」 ここの1〜2コマ目が後の伏線に。佳子ちゃんの名前は初出か。娘の器を知って愛するおかん。
「あの娘に首ったけ」 おかんは嬉し泣き。佳子ちゃんは悔し泣き。「モーレツに嫉妬している」ヒカリちゃんが可愛い。
「友がいないと」 広い図書館で一夜を。児童文学『クローディアの秘密』を連想させる心躍るシチュエーション。これ以降、家と図書館の二元中継が開始されます。
「大正解」 思いやりのネットワーク。娘を思いやる母、友を思いやる友。母と友を熟知した娘。1コマ目の「心配だ」が、4コマ目の「心配だ」で具体的に。
「娘の器」 可愛いのになぜ危険な恋愛には縁のない娘。
「これはたまらんなあ」 おかんのサツキ観が興味深い。娘がグレたら、瞬時に家庭崩壊の危機、同時に矯正終了。
「遠のいた―」 友達二人は携帯を持っていることが「第三の勢力が」で確認済み。
「一番かしこそうなやつを」 地下街でスポーツ新聞にくるまって寝るおかんには萌えませんが、図書館で経済新聞にくるまって寝るサツキは、萌えるシチュエーションです。かしこそうでいて、ちょっと頭が悪いのがツボ。
「15時間ぶりの人に負ける」 母と友人、呑気なようでいて、15時間ぶりということは徹夜だったのか。
「しかも3人も」 嬉し泣きや悔し泣きをしただけに、落胆もひとしお。
『トリセツなカテキョ』 山東ユカ
想像以上にクール。そして想像以上にホット。
『そこぬけRPG』 佐藤両々
最終回。
タイトルバック:コマに隠れて見えないけれど、スーツを着たゲボキューにネクタイを巻いているカナさんかな。
「ライフ0」「コンボ」 千花さんはどSだけど優しいなあ。自分を振った男に、ここまでアフターケアしてくれる女子はいないですよ。
「開く」 千花さんのさりげない「あんなでも」発言。
「ふみこめ!」 プロポーズからの逆プロポーズ。
「女王様」 「私が着せたんだから」発言はカナさんらしい。自分のしたことの責任はとる器の大きさ。その器の大きさをもってしてもハードルの高い婿の実家。
最終話:TGSとか初詣とか、会社の外でのシーンはあったけれど、昼食に外出して、街並みが見えるカットは実は初めてなんじゃないでしょうか。開放感のある街並みは、会社の中だけだったストーリーが、会社と家庭のストーリーへ転化するきっかけになっているような気がします。
お疲れ様でした。単行本を楽しみにしております。
『お仕事にペットはいかがですか?』 吉田仲良
動物漫画にこだわる作者ですが、この作品の場合、動物からある程度距離を取ったことが、いい結果に結びついていると思います。
『かがやけ!工学女子』 酒菜屋なかさ
洗濯機の構造は勉強になりました。
『恋は地獄車』 瀬戸口みづき
最終回。妊娠は最終回フラグだったか。
姉−ヒモ(無職)、妹−高橋(無職)だと、いろいろ心配。
『そこぬけRPG』と『恋は地獄車』がそろって最終回だと、4コマにラブコメを求める客層が、タイオリから離れないかと心配です。