今月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2012年6月号の感想


『はるまち・ダンス』 佐藤両々
 高校1年生の春の人間関係は、探り探りになりますから、この作品もまだフルスロットルにはならず。にぎやかなキャラクターを紹介していく回となりました。どんどん増えてくお友達。この回に登場するキャラクターは、教師と生徒で19人。女子高の華やかな空気が伝わってきます。スキンシップが多いのも女子高的?


『路傍のミオ』 小池恵子
 人の人生のアドバイスをすることが占いの役目なら、今回のようなことこそ、本来の占いの仕事なのかもしれません。将来が見えようが見えまいが関係なく。


『ラジ娘のひみつ』 小坂俊史
 「たった一度の楽しみ」 羽尻進太郎は、使い走り。刹那に生きるラジオスタッフ。
 「業界最底辺が」 「紅茶のおかわりいかがですか?」「じゃカフェオレで」の会話で、性格がわかりますね。人のことを考えない。興味がない。
 「いやなおしごと」 ラジオスタッフって、週5で打ち上げないのか。
 「正しい手続き」 構成作家柿沼君の闇。地味だけど、やはり小坂キャラ。敵にはしたくないが、味方にもしたくない。
 「未練はない」 こちらにとっても、向こうにとっても未練はないということか。(この時点では。)
 「叫び声の主は」 2コマ目の叫び声、羽尻くんの豹変に驚いたあいりの声だったんでしょうか。ラジオスタッフに連鎖する「誰だー!!」
 「その間0.25秒」 ディレクターの指図は受けないAD。
 「ないがしろ」 放置プレー大好きのハイテンションのマゾヒスト。
 「思い出よりモノ」 考えオチ。羽尻くんは、仕事を続けるよりも、今すぐにサインが欲しい。さっそく書いた辞表は、突き返されましたが。考えオチにすることで、コマ数を超える情報量が1本の中に詰まってくるのが面白い。
 「敵はオフィシャル」 コスプレに挑むがオフィシャルの壁は高く。このまま仏教の道に進んだりして。
 「上へ下への」 まああの二人ですから、ヘタに酒でハイになられるよりも、ダウンしてくれたほうが安全なのでは。


『ピンクそらりんご』 みずしな孝之
 いよいよ転居。しかし、引っ越し作業とかは描かないのか。鬼丸先生の登場には驚きました。


『S・Aで会いましょう』 胡桃ちの
 2頭身⇔通常頭身の設定自体が、漫画の中で生きていないから、今回のような話には痛々しさを感じます。


『ヒナ書房へ行こう』 都波みなと
 「客サイド」「店員サイド」 面白いです同時進行4コマ。


『ほんわかぱっぱ』 古川紀子
 最終回。いつもどおり…、そして将来の夢を乗せて。
 上品で温かな良い4コマ漫画でした。古川先生の次回作を期待しております。


『ランスカ!』 中島沙帆子
 最終回。ランニング初心者から、あっという間にフルマラソン完走まで行ってしまいましたが、愉快なランニングライフはまだまだ続いていくようです。
 作者の経験を生かしたリアルな手触りのある独自の4コマ、次回作も期待しております。