今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2012年5月号の感想


おうちがいちばん』 秋月りす
 「オフのオフ日」 3コマ目のつぐみの表情がいいですね。4コマ目の表情との落差もいいですね。


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 宮川姉弟の沙夜さんに対する姉妹的な友愛感情と、沙耶さんの暴走する恋愛感情との齟齬。
 「ええ!? お許しくださるので! 」というテンパリセリフが、なんだかみずしな孝之先生っぽい。


『野村24時』 板倉梓
 借金取りの一見チンピラ、実は上司想いの家庭人。
 斉藤さんの野村への想い。月さんの雪さんへの想い。いろいろな想いに、実は守られている野村。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 ポスト。いろんな意味があるから、そこでの混乱もありそうです。

 ポスト【post】 1 郵便差し出し箱。また、郵便受け。 2 地位。役職。また、持ち場。部署。「重要な―に就く」「―を失う」 3 支柱。杭。「ゴール―」 4 証券取引所金融商品取引所)で、上場銘柄を業種などで分類...
 ポスト【post】
[語素]他の語の上に付いて、…以後、…のあと、の意を表す。「―冷戦」「―モダニズム

 悦二と義龍は、いい友人。悦二と馬場ちゃんの二人は、官製はがきを使って、文通を始めるとよいと思います。


『ゆにいる』 渡邉
 膝枕。タイトルバックが伏線に。
 男の夢(女もか)の膝枕。でも、上でものを食われるのと、胸を揉まれるのとでは、どちらが嫌だろう?


『鑑定します!』 しまこ美季
 全体の流れはストーリー4コマなのに、各話のオチが、ストーリーの流れをぶった切る方向に刻まれるのが、なかなか新鮮だったです。


『奥様うでまくりっ!』 野中のばら
 「旅行先ならでは」 べこもちは、和菓子の一つ。北海道から東北地方の一部で、5月の端午の節句に食べられる。他の地方における柏餅のような位置づけの祝い菓子である。材料は、白玉粉もしくは上新粉と片栗粉、砂糖、黒砂糖、水である。まず、砂糖と白玉粉による白色の生地と、黒砂糖と白玉粉による黒色の生地を作る。二色の生地を用い、白黒のツートンカラーの餅を作り、それを木の葉型に整える。完成品が、白黒まだらの牛(べこ)のようにみえるため、この名で呼ばれているとされる。(Wikipediaより)
 「咲さんのために」 青汁ソフト、どくだみまんじゅう、青汁ヨーカン、すごい土産物屋。健康志向?


『貴美tallest』 美月李予
 いよいよ物語が動き出すか。


けんもほろろ』 ハトポポコ
 GW前の高揚感が伝わるネタが多かったです。
 「スパイみたいで」 よだれをたらすな。


『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
 「中学生ひとみ(14)の居眠り」 絵になる女子中学生の美しさもさることながら、最後の「だから窓辺じゃないとダメなんだよ」のニュアンスというか、口調というか、幼さというか、それが実にデリケートで美しいです。
 「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の居眠り」 音楽が好きなんだなあ。これを機に交流が持てるといいですね。
 「OLみのり(31)の居眠り」 知られざるあるあるネタ。やっぱり自分だけじゃなかったんだな、浅い居眠りで、妙にいやらしい夢を見るのは。
 「大学生一穂(19)の居眠り」 これも心あたりあるなあ。人づきあいが苦手なゆえに生じる齟齬の漫画という意味では、テイストは全く違うけど、阿部共実の『空が灰色だから』に通じるものがあるのかもしれません。
 「小学生イツ子(69)の居眠り」 恥をかいてまで居眠りはしないという、小学1年生の矜持。
 「女社長しのぶ(44)の居眠り」 ありますねー。繁忙期を抜けた時の解放感。
 「県議会議員蜷川さん(27)の居眠り」 27歳だから蜷川さん。一生懸命やっているがゆえに停滞してしまうというのが議会の弱点でもありますね。
 「イラストレーターなのか(33)の居眠り」 素晴らしい開き直り。寝てもなお、作品を納期に収めるのがプロ。2コマ目のスヤァァァァが痛快。
 「古着店主マドカ(30)の居眠り」 さすが需要をわかっている。
 「年金生活者ナナ(73)の居眠り」 こうなると、居眠りの達人、老後の達人の閾ですね。
 「中学生ひとみ(14)のうそ寝」 女の子の熱狂的な部分と、デリケートな部分。