今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2011年12月号の感想


『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
 雪の日に思い出す妻の最期。交通事故でしたか。


『うちは寿』 小池恵子
 シートン動物記と言えば、本歌取りしたミステリのこちらもおすすめ。


シートン(探偵)動物記 (光文社文庫)

シートン(探偵)動物記 (光文社文庫)


『ゆあまいん』 むんこ
 「まあゆっくり。」 3コマ目の吉岡、未遂。


100万ボルトの彼女』 盾山ヒロコ
 「シンデレラカップケーキ」 その配線だと、電極が溶けそう。


『愛のたたき売り物産展』 胡桃ちの
 「阪急で20分」 本当に大阪駅近辺は、再開発で変わりましたね。このあいだ、地上2階からエスカレーターに乗ったら、地下1階まで直通でした。地上に出たかったのに。梅田の地下はダンジョンなので、避けたかったのです。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 「絶対押すなよ」 2色カラーならではの信号機ネタ。
 「黎明期のかおり」 頭脳派溝渕、策に溺れる。ネットの世界も、ホームページと掲示板→ブログとコメント→ツイッターと確実に移り変わっていきました。しかし、恒久的にデータを表示できる昔懐かしいホームページも、まだまだ重要な利用価値があるんですよね。教育分野ならなおさら。
 「いては困る人」 3コマ目の池田がなんだか可愛い。
 「簡単だよな」 今回の2コマ堂に触発されたようなネタ。河田一聖。単行本5巻の登場人物紹介で、河田聖一と思いっきり誤植されたこともありましたが。
 「クソの役にも立ちゃしねえ」 2コマ目→4コマ目と人間離れしていく池田の顔。しかし、和泉にどういう心境の変化が? 単に気分の問題か。
 「出過ぎた真似でした」 4コマとは頼りがいのあるルール。なんとシビアな教育。基本ができないと応用もできない、料理は特にそうでしょう。
 「本はなんでも知っている」 図書室のヌシ、野内さん久々の登場。まあ、返却遅延は性格の問題ですから、分かっていてもやっちゃうんですよね。
 「成長著しいぞ!! 桃山」 悪夢のようなネタ。サメのような桃山。 
 「これで心おきなく」 3コマで終わっていれば、いい話だったのに。


『2コマ堂』
 読者投稿企画。うわーレベル高い。応募したけど、かすりもしないや。
 シチュエーションをうまく読み替えたうえで、可能な限りシンプルかつ短いネームで、それを表現する。いやー、すごく勉強になります。これは発想のいい訓練になるなあ。
 次回も難問。
 「大きいつづら、小さいつづら」とか、「中に人が」とか、「和泉の箱が、もともと河田の箱に入っていた」とか、シチュエーションはある程度まで思いつくけれど、説明的にならないセリフでそれを表現して、面白く仕上げるのは至難。