まんがくらぶ2018年4月号
まんがくらぶ2018年5月号の感想
『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
よく似ている母と娘。ゆるふわ系も地味顔系も。
『せんせいになれません』 小坂俊史
最終回。
「したんかい」 恒例の遅刻ネタですが、最後の1本への伏線に。最後に校長の株を上げてくるとは思わなかった。ビジュアル的には最悪ですが。
「激動の一年」 例えるならば黒翼の堕天使。最初から中学校教師になるのでは面白くないのでしょう。小6で種を播いて、中1で収穫するというのが娯楽としては肝要。仕込んで回収するという河田のイズムは最終回まで一貫していました。しかし、中学校教師という職業は、中二病とつきあい続ける人生を選択しているわけで、物好き …いや偉大だなあ。
「未来を託す」 例えるならば白翼の聖天使。夢見がちなギャンブラーという池田のイズムも一貫。
「報われるとき」 ダメっぽい連中にも居場所があるのが、小坂先生の漫画のいいところ。和泉と沢口が、本当に寂しそうだし、本当にうれしそう。
「また会う日まで」 河田の仕込み好きが如実に。6年生担任の初心者であるがゆえに、やや飛ばしすぎなのが可愛い。
「ここにいるぞ!! 桃山」 やはり概念になった。中学校に行って、中学校でも生贄を作るのか。それとも、中学校とは違う時空に行ったのか。
「教育のたまもの」 中学校教師の「小学校で何を教わってきたのか」という嘆きが伝わってきそうです。日常は続いていくし、成長も続いていく。ダメな大人でも周りを変えていく力を持つし、それは決して悪いことばかりじゃない。
「連載終了のごあいさつ」
他の漫画を買いに行って、それが見つからなかった代わりに『せんせいになれません』の1巻と2巻を買ったのが、4コマ沼のはじまりでした。店頭で重野なおき先生の単行本と見分けがつかず悩んだり、出張先で『かしましハウス』全巻をつい買ってしまったり、いろいろと懐かしいことを思い出します。
昔の小坂先生は自称硬派だったので、登場当初の和泉と沢口は、胸がペッタンコでした。胸がふくらんできたときには、妙な感慨を覚えたものです。
総勢100人のキャラとのお別れは寂しいですが、19年間ありがとうございました。
結局、西園寺くんは登場しなかったなあ。