今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2009年8月号の感想


『うちは寿』 小池恵子
 「爆発」 千宏くんの夏休みの宿題は、巨大秘密基地。小学生らしく、おおらかで、微笑ましいですね。千宏くんの家は、昔ながらの日本家屋みたいなので、縁側から外に出せそうですが、マンションとかだったら、家から出せないレベルです。宿題の規格外だったのは、残念でした。
 「千宏日記 夏休み編」 特大サイズの写真で基地を報告。どうやってプリントアウトしたんだろう。A4用紙で25枚かな。結構なテクニックが要りそうです。
 「千宏日記+α」 友達に自慢できて、でも壊れちゃって。子供時代の醍醐味ですね。


『絶品ご当地グルメ』 
 「名古屋のソウルフード」 ふくた伊佐央
 スカギヤラーメンのカップ麺は、首都圏でもときどき売っていますよ。表面に脂がほとんど浮かない、さっぱり和風とんこつです。昨今のカップ麺が、脂多めな傾向にある中で、さっぱり系でおいしいラーメンとして、見かけたら買っています。


 「こりこりぷにぷに」 小坂俊史
 山口のかまぼこの歌は、「フジミツ株式会社(藤光)」のコマーシャルソングですね。フジミツのホームページは、こちら。小坂先生の説明どおり、「直火焼き」、「やきぬき」が商品名になっています。
 かまぼこの歌は、『ハルコビヨリ』でも、学生時代のハルコが歌っています(2巻6ページ)。香川出身の彼女、どこでこの歌を覚えたんだろう。
 山口のういろうは、「豆子郎」ですね。ホームページはこちら。音が出るページがあるので注意。コマーシャルソングも聴けます。
 豆子郎の店舗は、ほとんどが山口にありますが、首都圏にも1店舗出店しています。横浜あざみ野店。東急田園都市線の、あざみ野駅から徒歩5分くらいです。ういろうには、生タイプの「生絹(すずし)豆子郎」と、10日くらい日持ちのする普通の「豆子郎」があります。
 豆子郎のパッケージはこんな感じ。細長い拍子木状で食べやすく、豆の風味が効いて、上品な甘さと風味です。ういろうにありがちな重さがなく、ぷるぷると軽い口当たり。小豆味と抹茶味。






『手のりおかん』 カツピロ
 父、早くも退場。この漫画の空気感には、あまり合わない気がしていたので、早期退場は歓迎です。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 タイトルバック:涼しげな1枚、と思ったら池田が沈んでる。
 「もりもり使用中」 6年2組の水泳の授業を、1時間目に設定するのが、そもそも間違いですよね。2コマ目、「そうかなー」の2人が可愛いです。
 「よだれまみれの教室」 ファミレスのメニューでのしばきは、見た目は派手だけど、風の抵抗で、そんなに痛くなさそう。まあ許容範囲の体罰でしょう。小学生だと、自分でファミレスに行くわけにはいかないから、メニューを見るのは辛いのかもしれませんね。大人にとっては楽しみですが。
 「ブログにリンクします」 スパムコメントとトラックバック多すぎ。この作品の中で、具体的な日時が出るのは珍しいかな。
 「大を兼ねず」 先生に「先生くさい あっち行って!! 」と言える生徒も凄いけど、「担任がくさくて何が悪い!! 」と言っちゃう先生も、相当なものです。3コマ目の「おー さすが家庭科教師!!」という台詞が、全然オチと関係ないところが、味ですね。あの沢口が、さすがと呼ばれることは、めったにないのに。
 「風邪をひけば2組が損する」 玉突きゲームのような、ロジカルな1本。ミステリーやショートショートのような味があります。
 「監督ゆきとどき」 まさに監督ゆきとどき。河田に感化されています。2コマ目で西小の野球部員が着ているのは、練習用のユニホームですね。
 「俺達はのびのびと」 第三小野球部、小学男子特有の羞恥心と意地っ張りで自滅。青臭くて甘酸っぱいなあ。4コマ目で西小の野球部員が着ているのは、試合用のユニホームですね。
 「毎日が狩りだ!! 桃山」 ちょっと色っぽい、2コマ目の桃山。BL風味。シュールな4コマ目。職員室は地獄絵図?
 「即終了の勢い」 岡田君と戸田君には、シビアな夏休み。1学期の成績が、親に伝わった時点で、夏休みの強制終了は必至。かわいそうに。4コマ目の河田が黒いです。


『ひみつのおねえちゃん』 藤生
 子供たちの性格がバラエティ豊かで楽しいですね。親である姉の性格、叔母である妹の趣味などが、いろいろと子供たちに影響を与えているようですね。


猫びよりヒルネちゃん』 智
 ヒルネちゃんのパパ、猫系マスクのプロレスラーという職業といい、四角い顔にあごひげといい、三沢光晴選手を思い起こさせます。合掌。


ひよわーるど』 橘紫夕
 おそらくは実話ベースのゆるい遠足、大阪めぐり。大阪の日本橋は、「にっぽんばし」なんですね。もーりが買ったゲーム機は、ネオジオかな。懐かしい。
 なっちのおみやげ、ガチャポンの袋の「家寒」は、ホビーショップのイエローサブマリンのことですね。最後の一本、ガチャポンの中身は、シンケンジャーだったみたいです。ここだけ現代ですね。


ゆるめいつ』 saxyun
 「誘惑」 セミ怪人、ついに本編に登場。夢の中ですが。
 「覚悟」 「包丁無いからドリルでいいかなと」って、どんな自炊なのか?地獄絵図しか浮かびません。 


柘植文のつつウラウラまんきツアー特別編』 柘植文
 単行本発売企画で、『ノンストップ!おヨメ道』はお休み、『つつウラウラまんきツアー』の特別編が掲載です。単行本が売れるといいですね。
 竹書房ツアー。レディースコミックの出版や、映像企画もしているんですね。
 いちばん汚い机の上のプリントアウトは、まんがライフWIN連載、葛西りいち先生の『あしなり』の3-1「不穏な始まり」ですね。こちら。 Yさんは、萌え将軍Y野さんでしょうか。
 流しの下に、小坂先生はいないでしょう。


『いろ美研』 王嶋環
 美術部漫画とか、美術専門学校漫画とかはありますが、美大受験の予備校漫画というのはユニークです。多くの人が、その内実を知らない場所だけに、興味が湧きます。予備校なので、いろいろな制服の生徒が集まってくるところも楽しいですね。


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