織姫かえる 宝引の辰捕者帳

 泡坂妻夫の時代小説。70歳を過ぎても旺盛な創作意欲に脱帽します。
 ですます調で書かれているので読みやすいです。ストーリーは余分な部分を大胆に省略しているので、緻密さはありませんが、展開がスピーディーで独特の味があります。
 盗賊の名前が、玉子の黄兵衛、焼野の灰兵衛など、色尽しなのも面白いです。


織姫かえる―宝引の辰 捕者帳

織姫かえる―宝引の辰 捕者帳