まんがライフオリジナル2014年5月号

まんがライフオリジナル2014年5月号の感想
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『野村24時』 板倉梓

 「野村と雪」「あたたかいもの」 手を握られた。涙を流した。握り返した。
 「夢じゃなくて現実」 見たことのない雪さんの表情。

『よっけ家族』 宇仁田ゆみ

 爆発しなくてよい「リア充」な家族。

『はるまち・ダンス』 佐藤両々

 『天使のお仕事』終盤を読み返したくなる。

有明さんに相談しよう』 美輪すもり

 有明さんのご近所づきあい。オフィス漫画から、プライベートな方面まで、さらっと描けてしまえるのは才能でしょう。お隣さんがキュート。
 最終ページ左の3コマ目で、泡坂妻夫の某短編と、島田荘司の某長編を連想するミステリマニア。

『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾

 『店長の憂鬱』のヒイラギさんとか、『(仮)メイド喫茶マンドリル』のシローとか、本作の委員長とかで、碓井尻尾作品におけるジェンダーについての小論が書けないかしら。

『とーこん家族』 よしもとあきこ

 「天下」 「とれ」「天下をとれ」に既視感があると思ったら、『イロモネア』でした。

『よんこまのこ』 重野なおき

 「やっぱりか…」 年齢のせいじゃなくて、どんなに若くても、「友達のお母さん」を短く呼ぶ方法って、「おばさん」しかないのです。単に「おかあさん」「おねえさん」と呼んだら、別の人と紛らわしいので。

『月刊すてきな終活』 小坂俊史

Case11:淑子(70)の場合
 「あこがれ」 神社に寄進して石柱に名前が彫られたりするのと、根本的には変わってませんからね。
 「そういう問題じゃない」 『やまいだれ』の夢追い症候群の回を思い出しました。オバサンの顔からも。
 「116」 生きた証は波紋のようで、時間の経過や、場所の広がりとともに薄れていく。しかし、ときには波紋が共鳴して、波として残ることもまれにある。
 「おうちでどうぞ」 ばあさんの陶芸教室で、まさか陶芸史に名を残そうという大志を抱いた人物が来るとは思いもよらず。
 「オンリーワンにもなれなくて」 何年ぶりのバタフライだったんだろう。
 「1ミリの大恥」 しかし、この作品も6ページ。6ページだから薄っぺらいと言うわけではなく、短い枚数で伝わるエッセンスもあるということでしょう。
 「すてきなひと」 絵手紙をDISる。テンプレートの中の表現は、テンプレートでしかなく。そこからはみだすのも、実はもっと凡庸で。
 「慣れないくらし」 戦友としての義理の親娘。
 「自前の塩」 旧家どうしの結婚で、自分の味で家庭料理を確立するのには、本人は気づいていないけど、たぶん一大スペクタクルがあったようにも思うのです。
 「再生回数2桁」 恐怖新聞的な。
 「バトンをつなげ」 男2人が死んで、女3人でバトンをつなぐ。