今月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2008年12月号の感想


『がんばれ!メメ子ちゃん』 むんこ
 「かえりうち」仮装岸田より、表紙のリアル岸田のほうが怖いです。
 「トリックオア牛丼」 トリどん、不味くはなさそう。
 「ヤキモチ焼きの独占欲」 アボカドオレ、不味くはなさそう。
 「筆談」 ますます亀離れしていく田中。
 「食うだけ食ってくりゃよかった」 メメ子ちゃん、自炊は苦手のようで。


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 この秋解禁のワインの新酒、ボジョレーヌーボーですかね。だったら、味はジュースみたいなものですが。
 小学生のセンス、確かに小学生のオリジナル料理って、こんな感じですよね。あつしの風貌と、あまりに子供らしい料理とのギャップが面白いです。


『うちの姉様』 野広実由
 「ファウルボール」 埼玉パンサーズは、埼玉西武ライオンズがモデル。球場は、西武ドームですね。西武ドームネーミングライツは、今後どうなるんだろう?
 「オーロラビジョン」 トリッキーな一本。1コマ目で、場面転換をするとみせて、2コマ目でやっぱり野球観戦、4コマ目で同じ球場とわかる仕掛け。4コマ目は、無理やり鉢巻を巻かれたところですね。堅葉見、変った名前ですが、どんな由来なんだろう?
 「彼女」 勇者。


『こうかふこうか』 佐藤両々
 ケーキバイキングへ。
 「長所 正直、短所 正直」 いいタイトルです。
 「いわいのことば」 いいタイトルです。
 「つい口から」 まさかの告白。この後どうなる?
 11月17日に2巻発売。表紙は、まさかの岩井。トラブルメイカーだけに心配です。最近の竹書房の新刊は、表紙の色のヌケとか、ミスとか、多いですからね。


こうかふこうか 2 (バンブー・コミックス)

こうかふこうか 2 (バンブー・コミックス)


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 「汚いネタつづきます」 絵柄といい、ネタの傾向といい、桜玉吉先生の『のんきな父さん』を連想させます。
 「きくばり人間関係」「のれんに腕押し」 小学生4コマ漫画では、実によく見るシチュエーションですが、すずちゃんが、あまりにあっけらかんとしているのが、新鮮です。
 「壮絶!ひかる君争奪編」 争う二人ではなく、審判役のアキちゃんが、オチに至るまで主役になるのが、斬新です。
 「事の真相」 今さらですが、胸に鈴をぶらさげているから、ベルなんですね。


『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
 次回からストーリー漫画に。もともとオチを重視していない4コマ漫画だったので、ストーリー漫画への移行もいいかも知れません。でも、ネタが持つかなあ。


やまいだれ』 小坂俊史
 「特注に次ぐ特注」 伏線の効きまくった一本。タイトルもいいですね。牛乳と豆腐、想像すると、実にシュールです。
 「苦しむ間もなく」 ブラックな一本。ドラマチックです。深刻な1コマ目、軽い2コマ目、楽しい3コマ目、このうえなく深刻な4コマ目。3コマ目の明るさのなかに、悲劇が潜んでいたとは! 3コマ目で、なんとなく感じた不安が的中してしまいました。
 「(金銭的)大冒険」 限りなくドラゴンボールに近い何か。ジャンプ漫画のパロディも、ここまでスマートにやると新鮮です。
 「人前で恥ずかしい」 下ネタ。のびる部分が、もう少し下だったら、健康体なのに。
 「やめられない人」 タイトルがダブルミーニング。新しい切り口のOL漫画。
 「ジャーナリスト魂」 怒れる市民症候群、冷笑的にならずに、正面から笑いを取っているところに好感を覚えます。
 「悔いのない人生」 大掛かりな下ネタ。悪女。小坂漫画では珍しい女性像。4コマ目で片目を開けているのが、効果的です。
 「聞こえませんでしたか」 3コマ目までなら、とても爽やかな漫画。アニメ『時をかける少女』みたいです。3コマ目の逆光のシーンなんかは、特に。逆光のシーンは、4コマ漫画では珍しいだけに、上手く使われて、効果的です。
 「よくわかったな」 牛乳も豆腐もなければ、白いご飯を食べていれば良かったのに。


『キャラの描き方の極意教えます。』
 人間離れをしたキャラクター、人間じゃないキャラクターが、多かったですね。
 4コマでキャラの描き方を教えるのは、ハードルが高かったような気がします。具体的に教えるためには、8コマ程度が必要だったと思います。


シュレディンガーの妻は元気か』 中島沙帆子
 キャンプのシーンで、イトコの幸太くんの夫婦は、よく見ると、ペアルックを着ています。細かい。


『ほんわかぱっぱ』 古川紀子
 お洒落な扉絵。今回はサイレントなんですね。途中まで気が付きませんでした。それだけテクニックがあるということでしょう。


けものとチャット』 みずしな孝之
 「エンタの猫様」 まんがくらぶ11月号の「根は同じ」と、3コマ目まで、ほとんど一緒。さすがに絵はコピーではないですが。


『おかんとみっぴー』 るうの
 「2人暮らし」 1〜2コマ目のプロフィールが、きちんと4コマ目のカオスの原因となっているところが、テクニカルです。


『パン田ちゃん』 神奈川のりこ
 『もしもしぐま』がやりたいのか、『だめっこどうぶつ』がやりたいのか、はたまた『鈴木さんのたてがみ』がやりたいのか?
 「ジャイアントパン田ちゃん」 「2本前に、お父さんが出てきたけど、巨大じゃなかったじゃん」と思って読み直すと、遠近法で、パン田パパの巨大さは、うまくカモフラージュされています。なんともテクニカル。


『Good Morning ティーチャー』 重野なおき
 「ダークサイド沖田」 雑誌裏表紙の広告が、怪しいダイエットサプリでなかったのが、残念でなりません。


『アイスクリームトランスポーター』 有間しのぶ
 突然の最終回。何を描いている漫画か分かりませんでした。
 2ページ目、準備中の備が誤字ですね。


『ママさん』 山田まりお
 次回最終回。ちょっと迷走気味の連載だったかな。


『もしもしぐま』 梶原あや
 「窃盗罪」 傑作です。


『エコエコパンドラ』 山田玲司
 詭弁だなあ、という感想しか持てないです。キャラクターの描き分けくらい、して欲しいものです。


『さかな&ねこ』 森井ケンシロウ
 「演劇」 擬人化した猫登場。でも、擬人化した魚の想像がつきません。


『モトリョ』 幌倉さと
 色使いが綺麗です。カラーページが効果的ですね。


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