しらみつぶしの時計

 法月綸太郎のノンシリーズ短編集。既読の作品が多かったかな。
 「使用中」 アンソロジーで既読。伏線が効いたリドルストーリーにして恐怖小説。
 「ダブル・プレイ」 アンソロジーで既読。交換殺人も法月綸太郎に書かせると、こう捻ってくるか、と唸った1作。
 「素人芸」 アンソロジーで既読。良く出来たショートショートのような切れ味。
 「盗まれた手紙」 アンソロジーで既読。ロジカルな1作。ラストシーンが、かっこいいです。
 「四色問題」 アンソロジーで既読。『退職刑事』のパスティーシュ。シンプルなダイイングメッセージもの。
 「幽霊をやとった女」 ホームレスのハードボイルド探偵もの。
 「しらみつぶしの時計」 ゲーム小説。1分毎に異なる時刻を示す1440個の時計の中から、正確な時刻を刻んでいるものを探せ、というもの。勝負は、最後の一瞬にかかっています。
 「トゥ・オブ・アス」 学生時代に書いた習作を特別収録。このころから、ねじれた人間関係に興味があったようで、興味深いです。


しらみつぶしの時計

しらみつぶしの時計