まんがタイム2018年10月号

まんがタイム2018年10月号の感想

『となりのレトロガール』 小坂俊史

 「個人情報のカタマリ」 公園で二人でいい感じではありますが、どちらかの部屋で話をするよりも、こちらのほうが距離が遠いわけですね。イカしてるは、80年代でも古語。
 「ちゃあんと見てました」 ボタン電池が入っていると考えていたのでしょう。実家住まいで番号の変わっていない友達もいそうですが、ややこしくなりそうなので、そういう展開はまだ先に。
 「こわれる80s」 生ける80年代ファンシー。『わびれものゴージャス』の東尋坊タワー清里が、この作品につながっているのは不思議なものです。

 「目の前にいながら」 現在はジャンパー姿だけど、夏服はどうするんだろう?と思いましたが、部屋ごとタイムスリップしたわけで、夏冬の衣類はそろっているのでした。現在だって直接アタックは玉砕覚悟だし、玉砕すると夏川さんの頼る場所がなくなるし、という言い訳。
 「おきがるに」 笑顔で心臓をえぐるスタイル。
 「できればひと月くらいで」 夏川さんの預金はどうなっているのだろう。どこの銀行と合併しているのか、スマフォンで調べないと。それともタンス預金だけだったのか。
 「引き返す」 世界の歴史を変えるか。
 「人を変えるもの」 それとも自分の歴史を変えるか。
 「結局は」 スマホでどうこうできないことを行うためのツールとしてのスマホ。最後のセリフの「……」でこれを強調。
 「そもそもそんな思い出はない」 「歴史改変」に、80年代的なクラシカルなイメージを抱きましたが、考えてみれば『君の名は』にだって歴理改変的な要素はあったのでした。演出の手法が変わったのか。
 「許容量パンク」 スマホへの文字入力が大変だったんじゃないかな。⇒ ローマ字の能力は高そうだから、そうでもないか。

『瀬戸際女優!白石さん』 櫻井リヤ

 ひなこちゃんを単なる「良い子」にしなかったのが良いですね。

『茨城ってどこにあるんですか』 真枝アキ

 牛久沼が竜ケ崎市にある理由には、江戸時代の干拓失敗(裁判沙汰)が絡んでいるので、タウン誌では簡単に掘り下げられないと思います。