下関旅行記
4コマ誌感想が滞っていてすみません。そのうち、ぼちぼち再開します。
今回は、小坂俊史先生の単行本『わびれものゴージャス』の発売を祝して、ゴールデンウィークに行った個人的なわびれ旅のレポートをしたいと思います。旅行先は小坂俊史先生の出身地でもある下関。実は、けっこう『わびれもの』の原点っぽい風景があって、印象的でした。
下関について
私の下関の印象は、以下の3点でした。
1. 徹底的に歩車分離されている。
交通量の少ない交差点でも、横断歩道はほとんどスクランブル。駅前には超巨大歩道橋『人工地盤』が。下関は港の町で、漁港や釜山への国際港もあるのですが、第一の印象は物流のための港の町。トラックが多く通る土地柄なのでしょう。お金をかけて、交通事故対策をしている印象が強かったです。
下関スケッチ
下関の風景いろいろ。
釜山への連絡船。
海岸は物流拠点。
ちょっとさびれた旧市街。
巨大歩道橋のある風景。駅前から釜山への港まで、歩道橋が延びています。
下関産ではないがフグ刺し700円
そして海峡ゆめタワー
海峡ゆめタワー
市街からよく見える海峡ゆめタワーですが、アクセスはちょっとわかりにくいです。併設されているオフィスビルに入り、4階の庭園を抜けると入口があります。スカイツリーと似た方式。しかし、オフィスビルに人影がまばらで若干ビビります。お土産やさんも17:00前に閉まっていました。
庭園部分には、こいのぼりならぬ、ふぐのぼりが。よく見ると斑模様で、腹が大きいです。
600円払ってエレベーターへ。係員さんの誘導は実に親切。
一人ぼっちで153mへ。エレベーターはシースルー。ぐんぐん上昇していく景色が独り占めできるのは贅沢です。
タワー頂上からの景色はこんな感じ。本州と九州の風景が一望できます。下関と門司がくっきりと。なるほど、この位置に展望台があるというのは観光客には非常にありがたい。しかし、タワー頂上の先客は7人。採算が取れているかは不安でありますが。
東尋坊タワーの3倍の高さで、東尋坊タワーっぽい風景が。恋人の聖地らしいです。漂うわびれ臭。まあ、下関におけるデートスポットであることは間違いないのでしょうが。
いかにもお役所仕事で建てました感の漂う高さ153mの恋人の聖地。地元民にとっては、誇りだけでなく、複雑な感情も生み出すものでしょう。小坂俊史先生が、わびれスポットにツッコミをいれる精神の奥のほうに、ふるさとのこの風景が横たわっているような気さえしました。