まんがタイムオリジナル2017年6月号

まんがタイムオリジナル2017年6月号の感想

ラディカル・ホスピタル』 ひらのあゆ

 アルバイトだと、「次の日から戦力にならないと困る」ということはあるでしょうが、正社員としての雇用には、「時間をかけて教育するんで、なるべく長くいてね」といった意味もあるように思います。スタートダッシュが遅れても、10年くらいのトータルで戦力になっていれば、御の字という面もあるでしょう。

らいか・デイズ』 むんこ

 「もえろ いい女」 『燃えろいい女』が『萌えろいい女』に変換される時代がくるとは。
 「滲み出る」 シマリスくん(3コマ目)。

『きっと愛され女子になる』 瀬戸口みづき

 志摩さんの10代でのアルバイトが気になる。卓越したコミュニケーション能力と、壊滅的な不器用さが共存した場合、適職は何になるのだろう。

北斎のむすめ。』 松阪

 史実では、アメリカザリガニの日本への移入は1927年のようです。YEAH!
 初期においては、画家仲間は変人ばかり、姉は生真面目すぎで、お栄のキャラクターやボケっぷりを、しっかりと受けとめられる人物が少なかったのですが、吉原が登場するようになって以降、そういった人物の層が厚くなって、作品の読み応えが増したように思います。

『ぎんぶら』 安堂友子

 イヌとカエルが、どうやったら銃の引き金を引けるのかについては、いまひとつ想像できない。

『ゆとりの町長』 小坂俊史

 「想定すべきだった」 容易に勤め先がみつかるくらいなら、町長候補などしていない、という初期設定。
 「朝早いのはつらいけど」 地方の豆腐屋さんは、人口が減っていくと非常に苦しそうです。仮に、1丁で100円の儲けが出せるとしても、月に60万円を儲けるには、6,000丁を売らなくてはならない。その場合、月に3丁買ってくれるお得意さんが、2,000軒くらいは欲しいわけです。販路は限定されており、スーパーの豆腐とも競合していくため、なかなか安泰ではないでしょう。
 「あやしい落差」 3コマ目は、打算を知らない綺麗な目。4コマ目は、たいして失敗を気にしていない綺麗な目。
 「一瞬の快楽」 くす玉の上げ下げが面倒かも。ただ、滑車などを使った昇降装置を作れる人材は、商工会には多そうです。商工だけに。
 「マイナススタート」 「採用しなくてよかった」は好印象のうちに入るのだろうか。少なくともマイナスの感情ではないよね。
 「言ったもん勝ち」 ハコを作ってからコンテンツを考えるというハコモノ行政。商品的には、青森の味噌牛乳カレーラーメンを連想させます。あちらも、札幌ラーメン店の味噌カレーラーメンに、高校生がノリで牛乳を入れてみたら、美味いと評判になって、そのうちに正式メニューに採用、といった由来らしく、「やったもん勝ち」という側面はあるようです。
 「まさに」 「みそチーズ油あげ」を串で食べるのは、ちょっと難しそう。スライスして箸で食べたいところですが、そうするとシェアが可能になって、売り上げが落ちてしまう。そこは、商魂なのでしょう。
 「認知の方向」 「たこやきうどん」は、「たこやき」+「うどん」なのか、「たこやき」+「やきうどん」なのか。大阪には前者を出す店が何軒かありますが、場所は、新大阪駅だったり、伊丹空港だったり。わりとあからさまに観光客向け。
 「実情」 4コマ目の顔は、従業員だからできる顔や、町長候補だからできる顔とは、少し違う気がします。何も考えていないけど、向き合っている顔。
 「残念ながらあまり」 商工会は、情報収集能力が極めて高い。
 「なにもしないをする」 商工会は、判断能力も極めて的確である。