まんがライフ2017年3月号

まんがライフ2017年3月号の感想

『動物のおしゃべり』 神仙寺瑛

 「23.5cm」「マオー降臨」 いずれも3コマ目が男の子の視点。

『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 大根おろしと大葉をのっける手間に感服。日常的に料理をしていないと、この量の大根おろしのために、大根1/2本くらいは買わなきゃならないので。パックのもあるけど、安くはないし。

『エッセイまんが不適合者』 渡辺伊織

 渡辺先生の漫画は、総じて、ツッコミ役が優しくソフトな傾向にあって、そこが作家性でもあるのですが、エッセイ漫画を描くうえでは、それがハードルともなっていそうです。
 エッセイ漫画で締まった印象を与えるには、さらにドライでハードなツッコミを織り交ぜることが、より効果的なように思います。
 また、作品世界の骨格を分かりやすく伝えるためには、自分の主観的な視点だけにこだわらず、世界を突き放した客観的な視点も、ときどき入れておくのも有効かもしれません。主人公は自分であっても、必要なのは没入よりも客観視なのかなと。

『白衣さんとロボ』 柴

 P115 機械音声の人間、俺の目を見ろというロボット。
 P116左 素早いキックは、言っている段階で、すでに反応が予測できていたためか。
 P117左 手足を失った達磨大師も、まさか頭と胴体をちぎられて、投擲されるとは思っていなかったでしょう。
 P118右 4コマ漫画では雪合戦の達人は大勢います。代表的なのは『らいか・デイズ』のらいか母でしょうか。2コマ目は、翌月のネタの原点なのかも。
 P119右 名称不明のこの巨人、昨年も名前が公開される前に融けていました。
 P120右 1コマ目の夕方が近づいている感が秀逸。