まんがタイムオリジナル2018年6月号

まんがタイムオリジナル2018年6月号の感想

らいか・デイズ』 むんこ

 サイレントなコマが多いので、構図の妙が際立つ感じ。
 「こんばんは」 屋根と頭を使った竹田母→小西母→小西への視線誘導で、ストーリー性を感じさせる仕掛け。
 「レッツゴー」 1コマ目では左の頭を大きくすることで、定石外れの左上→右下の視線誘導をしておいて、次のコマでは、逆方向の右下→左上の視線誘導。これによって、セリフを書かずとも、会話をしている感じが強く打ち出されます。
 「テンションととのいました」 1コマ目の右下からの視線誘導で、のれんと赤提灯を強調。

『委員長の愛はちょっとおかしい』 もすこ

 すもう部は悪くないと思う。初心者が多いだろうし、体重別もあるし、何より立ち合い勝負で、鋭い眼光は武器になるだろうし。

『美軍師張良』 秦和生

 軍師になるまで16年。連載の開始時から、作品世界で16年が経過するまでを序盤とするように構想を練っていたわけで、作者の策略たるや。

『社外秘!神田さん』 大乃元初奈

 「強弱の差か?」 2コマ目のような体格差があれば、なんとかいけそう。

『きっと愛され女子になる!』 瀬戸口みづき

 『ふじのくにエンゼルパワースポット』に、作品タイトルが変わったのかと思いました。
 縁結びスポット巡りは、一種の生き残りゲームですね。例えるなら、マザーグースの『10人のインディアン』のような。ちなみに『10人のインディアン』には、最後の一人が首を吊るバージョンと、最後の一人が結婚するバージョンがあって、示唆に富みます。
 お店に来ている賀集さんの後ろに釣りマニアが。
 さゆりさんにしろ、諏訪さんにしろ、髪のトリートメントを十分にしていない感じだけで、非モテ感を表現する技術はすごいです。その一方で、自動車の効果線は描きなれていないようで、バックしているように見えますが。
 魂の片割れさんは、サブカルクサマ女ですね。

北斎のむすめ。』 松坂

 長生きをしたら、おそらく高尾は明治維新を体験することになったはず。大名に身請けをされたとしても、いずれにせよ人生には波乱は起こるものです。

『ゆとりの町長』 小坂俊史

 「A4ファイルの入るやつ」 ツッコミながらも、かなめはバッグを買いに行きそう。
 「みんな同じだよ」 「みんな同じだよ」というのは「落選すると無職」という意味だけなのか、「町民込みで崖っぷち」という意味も含んでいるのか。
 「狭い町ですから」 いずれにしても「虫」。
 「告白」 成長していないことを自覚できるというレベルの成長。
 「おねがい」 投票=元気玉理論。どこがゆとりの良いところか、初めから理解していた感じのかなめ。そしてそれは変わらなかった。
 「飛んで火にいる」 ゆとりも夏の「虫」。
 「俺にはわからない」 投票に行くということは、町の将来をあきらめないことでもあるのかな。
 「隠れた若年層」 2コマ目を彼女が通っている。
 「風の吹く夜」 高校卒業1年目だと帰省するよね。
 「実は初めての投票」 ユポ紙は、ポリプロピレンを使用した合成紙で、ユポ・コーポレーション登録商標ユポ・コーポレーションは、三菱ケミカル王子ホールディングスが出資する日本の企業。なるほど。
 「少し下げた」 真っ白に燃え尽きた。