まんがくらぶ2016年12月号
まんがくらぶ2016年12月号の感想
『春と秋について』 むんこ
ハルに振り回されて、ときどき険悪になる同士で、お互いの評価が「いい人」と「いい奴」なのが微笑ましい。
アキトの嫉妬は、須賀さんのことと、芸術的な才能のことと、両方なのでしょうね。
『せんせいになれません』 小坂俊史
「継続は力なり」 「読書の秋」でも、「物思いの秋」でもいいのでしょうが、そろそろ、いちいち考えているのが面倒になった模様。
「これにて一件落着」 本質の議論が、手続きの議論にすり替えられ、手続きの検討だけで物事が進んでしまう。そして、大多数の人たちは、そのことを気にもしない。社会ではよくあることなので、勉強になりましたね。だからこそ、無力感は終わりではなく、むしろスタートになるのです。
「回収しまーす」 勝負に勝ち、掃除をさせて、さらに金を得る人と、勝負に負け、掃除をさせられ、一銭にもならない人との差異。池田は勝負に勝ったら、何をさせるつもりでいたのか。きっと、くだらないことなのだろうなあ。
「うでならし」 前の1本で、戸棚の下に小銭があったため、ロッカーの下に二匹目の泥鰌を狙い、失敗したのでしょう。
「小学生地獄絵図」 生徒たち「殺し合いをさせられたほうがマシだ!」
「12ポンドだ!! 桃山」 ドッジボールというよりも、ドラゴンボールの重りに近い。
「ベースが違うぜ」 漫画を読まずに落書きをできるのも、才能のうちか。
『なぎさ食堂』 藤沢カミヤ
最終回。料理をする元気な女の子たちの日常は続いていく。
『思春期コーヒードリップ』 裕木ひこ
先代マスターの姿が明らかに。一哉の父でした(祖父を予想していた)。そして、こちらは予想のとおり、先代マスター時代の深咲さんは、なんだかやさぐれています。
一哉が、自分のなかに、裏方への適性を見出したのも進歩でしょうか。
『おじさんとポニーテール』 香日ゆら
3号連続ゲスト最終回。
おもちさん絡みの伏線が、ここで回収されるとは。舞台が庭先だけのワンシチュエーションコメディなので、長期連載は苦しいかもしれませんが、連載をしてもらって、単行本で読みたいです。