まんがライフ2016年10月号

まんがライフ2016年10月号の感想

『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 この作品のケイちゃんのように、「必要性があるから」ではなく、「なんか面白そうだから」で、こまめに動いて引っ掻き回す人間は、漫画として眺めているぶんには、非常に愉快ですね。現実世界にいるとイライラしそうであり、ゆえに、作品世界の登場人物たちも、ややイライラしているのでしょうが。

『うちの神が毛深い』 イシデ電

 短期連載2回目。考えてみれば、このタイトルも、「ラノベっぽく」と考えたんだろうなあ。
 「文士」「猫」「金(之助)」というキーワードだと、連想するのは夏目漱石ですが、見た目は菊池寛で、名前は諭吉。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E6%B1%A0%E5%AF%9B

『白衣さんとロボ』 柴

 73ページ右 広くない部屋。
 74ページ左 割烹着、たまご酒、リンゴ、次ページの果物かごと、形から入るロボ。
 75ページ右 広い部屋。
 76ページ右 2コマ目の、いちばんエモーショナルな場面に、白衣さんの顔も、ロボの表情も入れない。だけど、確かに伝わります。
 76ページ左 この終わり方には、むんこ先生の作風との親和性を感じます。