まんがくらぶ2015年12月号
まんがくらぶ2015年12月月号の感想
『せんせいになれません』 小坂俊史
「数の問題」 「集計方法を変えてごまかすような連中に騙されるな」という教訓。
「笑えねえなあ」 「いじわるじいさんにバチが当たる」がごとき感覚。
「百円違うんだ」 人の幸福と人の不幸は、相対的なものであるという例ですね。これを読みながらだと、牛丼がおいしく食べられそう。
「身をもって」 『ぎんぶら』のモフトゥンといい、漫画家の描く睡眠関連ネタは、説得力が違います。
「地獄のカフェ」 お茶くみがセルフサービスじゃないだけの職員室やー。
「外来種」 ロジカルに愚痴る若造を、ロジカルに問い詰める。
「公務員と夢」 和泉と沢口が、自分で自分をほめたいことは、「片手間で公務員をやっている」こと。なるほど。
「オーバーサイズだ!桃山」 最近、桃山と他の生徒との共演が減ってきたこともあり、ますます池田と桃山のセカイ系のようになってきました。
「地獄のピクニック」 前の1本の「価値観の多様性」が伏線になっています。お城のモデルは、串崎城あたりでしょうか? なお、定義的には、昼食を持参しないとピクニックではありません。輜重兵よろしくシチュー鍋かかえていったら、それはそれでインパクトがありそうですが。
『土曜ランチ!』 イシデ電
モノローグの続く最終回に、ファイナルファンタジー9のエンディングがかぶります。
なるほど、マキノの転校は、いずれ別の道を歩くけど、会えなくなるわけじゃない、そんな子供たちの未来を描くための伏線だったのですね。5人が別々の中学校に進学していく『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』終盤の展開を思い出しました。
包丁を使わない料理漫画が、包丁を使うシーンで幕を閉じる。場所は別々だけど、音はシンクロしている。
先月より、ゆゆもにねねも、少しだけ大人の顔をして、先に出発したゆゆも、出発のときを待つねねも、昨日と同じ場所にはいない。