今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2013年12月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/5345/


異なる2作品での共通テーマが多く、シンクロニシティを感じました。ココア、巨神兵、静電気、干物、別次元にタイムスリップ。


『有閑みわさん』 たかの宗美
 チーズフォンデュなら沸騰して激アツということもあるでしょうが、チョコレートフォンデュの適温は40℃〜60℃だそうです。だから、激アツというのは、ちょっと不自然。


『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
 11月発売号で雪と氷というところ、一般人の家にスキーワックスがあるところに、北海道らしさを感じました。


『愛のたたき売り物産展』 胡桃ちの
 アクリルとポリエステルは、双方とも負に帯電しますから、「組み合わせると最悪に静電気」というわけでもなさそう。正に帯電するウールとの組み合わせのほうが、静電気が強く起きそうな気がします。


『ゆあまいん』 むんこ
 最終回。タイトルバックに舞の笑顔。最終回なのに、父の比重が小さいのは、舞がいろいろ乗り越えたということなのでしょう。
 「謎のハイテンション」 成長したウッキーたちが1コマ目に。


『天使の事情』 神仙寺瑛
 ウォンチューは、want to you じゃなくて want you だと思います。


『小杉センセイはコドモ好き』 やまもとまも
 キュロットスカートごときに悩む小杉先生の変調に気づくとは、ある意味、想う心が強いくるみちゃん。


100万ボルトの彼女』 楯山ヒロコ
 恋愛感情の伴わない女性主人公ハーレム漫画。


『MEDIGIRL』 道端千揺 有好從桜
 「わびしい」 ネット検索してみたら、病院に行って「ひとりハネムーン」と診断された方のブログがありました。わびしい。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 ぐりとぐら、あれは何の卵かとか考えると怖くなりますね。
 「遅れるやつが悪い」 3コマ目の張り紙がミスリードを誘います。4時半から大ジョッキか、河田。
 「許容範囲」 松田君がいつもと雰囲気が違う感じ。高得点にするために褒美を出すのではなく、身銭を切っても面白半分なのが河田らしい。ちゃんと1コマ目と3コマ目で生徒の反応が違う。生徒の方が大人。
 「音質がすべて」 現在の絵柄では、1組の宮本さんと2組の山村さんの区別が難しい。髪型と眉毛から、今回は宮本さん。忘れ物属性に音痴属性に不器用属性、萌えの固まりか。2コマ目と4コマ目の和泉が、感情の無い、人でなしの目をしている。
 「お下がりですから」 イソップ童話のような切れ味。
 「お気楽ポジション」 人は皆、人生の主役であり脇役であるという寓意に富んだ1本。脇役であることには、メリットもあるという教訓を含む。なぜか生徒が女子のみだが、甘いものに群がる姿は、女子にふさわしく。
 「苦渋の選択」 1学年2クラスしかないんだから、戦力外通告したらチーム崩壊するよなあ。
 「長い旅の末に」 下痢→赤痢→針。下痢のdiarrheaの読みは、ダイアリーアとなるようです。パンクバンド「赤痢」は、80年代〜90年代に活躍したガールズバンド。代表曲「夢見るオマンコ」と、あまり小学生向けではないバンド。
 「いつもの顔だ!! 桃山」 1コマ目ですでにトリックを仕掛けていた。トリック&トリート。
 「悪行のツケ」 なんかそのうち体育館地下倉庫も破壊しそう。先月と同じ構図の4コマ目。


『俺んちのぐとこ。』 渡辺圭祐
 新連載。渡辺先生がラブコメ系?を描けば甘々になるよなあ。


『Bigみに』 たかの宗美
 2本立て企画その1。タイトルバックがルソーの絵のよう。
 ジャイアント馬場が209cmですから、女子で207cmでガタイも良いと来れば、女子プロレスで無敵になれそうです。しかし、残念ながら、いくら強くても、女子プロレスで飯を食うというビジネスモデルが、現在の日本では成立しにくい。


『忍ぶいきもの』 小池定路
 2本立て企画その2。アリクイ忍者が舌をプロペラに空を飛ぶという破天荒。アリクイのカギ爪は、石垣登りには向くかも。
 マフラーのアルマジロも忍者なのか。アルマジロの忍者は、アリクイの忍者よりも戦闘力が低そうです。


『DDごはんくらぶ』 楯山ヒロコ
 2本立て企画その3。砂糖と塩に油。コンソメとホールトマトとブーケガルニがあれば、あとは煮るだけでもなんとかなりそうですが。


『ワールドエンドスーベニア』 小坂俊史
 2本立て企画その4。
 「別次元の旅へ」 観光地の土産物屋って、それが全盛だったころの空気が冷凍保存されていますよね。宮崎県の青島へ行ったとき、60年代が保存されていて、びっくりした覚えがあります。
 「執念実らず」 待ち続けること20年、リニア開通まであと12年。
 「行きも行ったり」 アリバイ横町は、梅田地下の阪神百貨店のところにあるやつですね。アリバイ横丁について、「2013年現在」と言っているのは、来年にはなくなる予定だから。
 「在庫たっぷり」 年単位で売れない売店で、常温保存されている干物に手を出す勇気はないです。カレンダーはあきらめたといいつつ、20年前の在庫を捨てていないあたり、あきらめの悪さがにじみます。あきらめが良かったら、そもそも土産物屋自体閉じているはずですし。
 「人間の条件」 5年間売上なしでどうやって食っていたのか。
 「回収して売る気だな」 身も蓋もないタイトル。バス停とゴミ箱しかない小割ヶ原。
 「秘密を探る旅へ」 「5年間売上なしでどうやって食っていたのか」を自ら探ることへ。4コマ目の張り紙は「宅急便できません」なんだろうな、多分。


ヴェネツィアひよわ紀行』 橘紫夕
 道行く着飾った娘さんに「美しい」と言える文化。日本男性にはその語彙は無い。


ゆるめいつ』 saxyun
 ヒロサワ的伝言ゲーム。クッキークリッカー的展開を経て、きちんと現実に戻ってくるハイテクニック。


『土曜ランチ』 イシデ電
 冷却に2日か。ゼリーの素4杯分をどんぶりで作っても、2時間じゃ固まらないものなあ。


『おじいぽんとわたし』 橘りた
 おじいぽんはトーストを半枚しか食べられないのに、あの量のおでんは何食分になったんだろう。


『シークレット5』 真枝アキ
 なぜアイドルの楽屋に飯粒のついたしゃもじが?
 つんQと夏元がそろい踏みするオーディションて何事?


『うちゅうジカ』 田丸さと
 髪型だけでキャラクターの見分けをつけているのに、髪型を変えないで。


『マジョ&サディ』 ジョン・チョリョン
 一般的な日本の夫婦より、感情の振幅が大きい気がします。