ビッグコミックオリジナル2015年11月20日号
ビッグコミックオリジナル2015年11月20日号の感想
『まどいのよそじ』 小坂俊史
特別編9 戦力外通告
シリーズ化によって、40歳から始まってしまうプロ野球漫画という崖っぷちなジャンルが、確立されつつあります。
340ページの七転八倒が、心象風景というのが、なかなかに面白い。
ベテラン選手の引き際というのは、なかなかに戯画化が難しいものですが、本作ほどではないにせよ、迷いやドタバタと無縁なものではなさそうです。引退の仕方や印象が、引退後の職業や生活基盤に直結してくるので、イメージ戦略も重要でしょうし。
仮に引退するとしても、40歳無職となって、コーチになるか、解説者になるか、タレントになるか、実業家になるか、その岐路に立つというのは、惑いも苦悩もプレッシャーも、尋常ではなさそうです。