まんがくらぶ2015年11月号

まんがくらぶ2015年11月号の感想
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『父とヒゲゴリラと私』 小池定路

 職場の同僚が、人間的に信用できないのって、辛いですよねえ。学校のように、教育のためにいっしょにいるわけではなく、金儲けの利害のためにいっしょにいるだけなので、向こうにトラブル解決の義理はない、と思われたらそれまでですから。

『白滝高校きぐるみ部』 橘紫夕

 「白滝高校」と「聖しらたき女学院」(『青春甘辛煮』の山南さんの学校)には、何らかの系列関係が存在するのでしょうか?
 倒立したツインテールグドンの餌のほう)というパラドックス。エビの味は変わらず。

『せんせいになれません』 小坂俊史

 「ドアを開ければそこは」 ホームレス小学教師。仕事をしなくていいなら、職場に住みたい、というタイプのダメ人間。仕事もプライベートも、ともにめんどい。
 「大人の自己顕示欲」 小学生の絵って、1年生、3年生、6年生で、必ず作風が変化するので、なかなかに評価の基準が難しそうです。大人になるまで、同じような絵を描き続けることは不可能なので、完成形としての評価はできません。瞬間最大風速的なもので判断せざるを得ないわけですが、市内コンクールのレベルでは、さほど傑出した作品はないでしょうし、審査員のレベルも高くないわけですから、あいまいな印象での選定はやむを得ないところでしょうか。
 「結果は推して知るべし」 クジ箱のある職員室。司会をする教師に優先的に弁当を割り当てないという公平なPTA。
 「うわーそうなんだー」 「直接肌の上に着て暖かい白衣」の用途について考えていたのですが、エロい目的以外には使い道がない、という結論に達しました。
 「決して屈しない」 30センチを受けての30倍か(いまごろ気が付く)。
 「意外とグルメだ!桃山」 給食のおばさんが主人公の料理漫画もアリかも。たがわ靖之先生の『包丁無宿』的な。流れ板のおばさんが、行く先々の小学校で給食バトルをするの。
 「3缶飲んでも」 つまみなしに100円のビールだけ飲む客が殺到しなければいいのですが。いしいひさいち先生の『バイトくん』で、東淀川に開店した床屋が、開店無料のサービスをした悲劇のように。

ゆるめいつ』 saxyun

 「世界」 酒に弱い人の小噺(酒屋の前を通った人の話を聞いて酔う)や、ドライなマティーニの逸話(ベルモットのラベルを見ながらジンを飲む)を思い出しました。

『トラロッコ』 えのきづ

 この漫画が始まった時には、こんなにもヤバい展開になるとは思わなかった。

『迷走乙女日記』 小池恵子

 東出と杏で照準をあわせ、福山と吹石に全弾命中させる時間差攻撃。詳しくはないのだけれど、くるみちゃんの話すエピソードが、ちょくちょく杏ちゃんぽい。

『土曜ランチ』 イシデ電

 次回最終回。人生の初めての岐路に立ち、幼い顔と顔にも、それぞれによぎるものあり。大丈夫、どこまでだって進んでいけるけれど、戻ってくることだって、やりなおすことだって、きっと難しくはないんだ。