まんがくらぶ2015年7月号

まんがくらぶ2015年7月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/7025/

『父とヒゲゴリラと私』 小池定路

 ヒゲゴリラも自営業だから、名刺はあるはず。と言うか、デザイナーだから、印刷は外注にしても、名刺のデータは自作しているのでは?
 ダンボーパンチ!(ダンボーがパンチをするわけではない)

『春と秋について』 むんこ

 新連載。
 駆け出しの芸術家は、創作活動と、生活費を得るためのバイトと、販路を得るための営業活動を、同時に行わなければならないので、軌道に乗るまでは大変でしょう。住むところにしても、アトリエの機能、作品の保管場所としての機能が求められるので、さほど狭い場所は選べないし。
 芸術家が世に出るためには、下手なサラリーマン以上のコミュニケーションスキルが必要な場合が多いので、対人恐怖症だと苦労が多そうです。そこがまた、ネタになっていくのかもしれません。

『なぎさ食堂』 藤沢カミヤ

 『なぎさ食堂』と『土曜ランチ!』の料理漫画2本が、そろってダイエット回。あと、『ひとりみ天国』も。
 「野菜をたくさん食べるといい」というのは「野菜の栄養を取れ」という意味だけではないようです。野菜の栄養価は、たいしたことがない場合も多いですし。
 野菜には、比較的低いカロリーで満腹感を得られるという、大きな利点があるのです。肉オンリーで満腹になろうとすると、カロリーや脂質が過多になりがちなので、満腹感を補助する食物が必要となります。液体では、あまり腹の足しにならないので、カロリーの低い固体としての野菜は、なかなか有用性が高いのです。
 例えば、生野菜のサラダは、栄養はたいしたことはありませんが、満腹感を補う効果については高い料理となります。

『土曜ランチ!』 イシデ電

 試作が成功する確率の低いジャンルの料理が登場。
 植物としての食感を利用するだけですから、スイーツに、形を残した野菜を使うのはアリ。しかし、実際の適用例が少ないのは、そのように野菜を使用すると、お菓子の日持ちがしなくなるからだと思います。

『せんせいになれません』 小坂俊史

 柱コメント「私のバイト履歴書」が、まさに「せんせいになれません」。
 「半年ぶりにやる気出す」 洗濯をしていたのは、「梅雨の晴れ間」だからではなく、「半年ぶりに家事スイッチが入った」からなのか。ベランダに洗濯機というのは、今どき古風ですが、同じ場所で水仕事ができるという(作者にとっての)メリットがあり。
 「ハードル高すぎませんか」 子供とオトナについて考えさせられる。まさに「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」というシチュエーションなのですが、「保身を考えている」という意味でも共通しています。バレると色々めんどうなんだよ(俺が)。
 「ヤツを黙らせろ」 1巻をみたら、江ノ本くんについて「学校周辺の駄菓子屋のウラ事情になぜか詳しい」とありました。その辺を買われての抜擢でしょうか。
 「ミントの刺激で」 金庫の役割と、鍵の役割をするミント菓子。
 「うんちく女」 一般の商店と違って、客の居場所が完全に特定できるのだから、ツケにしてやればいいのに。しかし、この店にレジって必要か? 第一段階では無料で聞けたうんちくが、第二段階では数百円の対価となる理不尽。
 「地道な努力だ!! 桃山」 入札でなく、投票によるネーミングライツ争い。芸人とかもネーミングライツを売ればいいのに、と思いましたが、たぶん他のスポンサーの番組に呼ばれなくなる。
 「見返りも特にないぞ」 最近はセキュリティの関係で仕事を家に持ち帰るのはNGな会社が多いので、残業のほうが、将来の役にはたつのかも。しかし、自分も一緒に残らなくてはならないことに気付いた河田が、残業を廃止する日は、遠くないような気がします。

『トラロッコ』 えのきづ

 ファミコンの『忍者ハットリくん』を調べたら、ちくわを集めるほうでした。

『小杉センセイはコドモ好き』 やまもとまも

 家庭と保育園だけの世界で生きる子供にとって「いずれ忘れられること」の切なさ。誰にとっても、忘れられることは、人生において辛いことです。青木俊直先生のこの漫画を思い出しました。