まんがくらぶ2015年8月号
まんがくらぶ2015年8月号の感想
『春と秋について』 むんこ
ハルはお金持ち、アキトは遊び人…か。普通に考えれば、同居するメリットはなさそうですが、いかなる互恵関係が存在するのか。
『高尾の天狗と脱ハイヒール』 氷堂リョージ
マジレスすると、ハイドレーションシステムは、おそらく炭酸飲料向けには作っていない。しかし、温まり、振動が加えられたビールを、下部チューブから解放した場合、どのくらいの勢いで噴出するかには、多少の興味があります。
『せんせいになれません』 小坂俊史
第199問目。ということで、次号は200回記念企画が色々とあるそうです。しかしながら、本編のほうでは、1年で最もネタ出しが苦しい夏休み回にあたってしまうという皮肉。
「歌まで作った」 大人(?)と子供の差でしょうか。準備が楽しい大人、プールそのものに全力を傾注する子供。たぶん、子供たちは、飾りつけには一顧だにしなかったのでは。
「きのう酔った勢いで」 「本物の爆破予告に、本当の避難」ではなくて、「悪ふざけの爆破予告に、避難訓練で応じる」という懐の深い対応。鰻の嗅ぎ代を音で払う的な。藤田先生あたりが、主導しているのでしょうか。この教室に火はないが、確かに火元はここにある。
「大サービス」 「少しだけ冷たくしてあげる ちょっぴり暗い眼をしていたら♪」(薬師丸ひろ子)
「見てたな河田」 赤瀬川原平スピリッツ。しかし、なぜ五千円札なんだ? 樋口一葉か? 樋口一葉なのか? このどマニアめ! 拡大コピーをよしとせず、あくまで生徒の手作りにこだわる池田も、マニア気質。
「うすいとこ探し」 豆が無いならば、セール的なことはしないほうがいいのでは、と思いましたが、たぶん、インスタントコーヒーの瓶をゆすいだりして、薄いコーヒーが大量にできてしまったのですね。
「見た目じゃないぞ!桃山」 桃山に鼻があったことに驚く。寝ていると止まることが、自分で分かる、というのが、静かに超人的。
「5分経ってませんよ」 入道雲の爽やかな子供の夏休みから、すね毛の暑苦しい大人の夏休みへ。
『トリビュート of ぼのぼの』
イシデ電: ぼのぼの父の背中にイボができた故事に、ちなんでいるのですね。
小池恵子: 人生とともにある長期連載。
小坂俊史: どことなく着ぐるみ感があるのは、小坂俊史のネタを演じる役者と舞台になっているから。3コマ目の森が書割に見えます。理屈のためのキャラであり、キャラのための理屈ではない、という作風ですから。また、タイトルバックの岩場に立つぼのぼのに、どことなく、いしいひさいちキャラの面影があるのも味わい深い。「おまー」とか言いそうです。
『小杉先生はコドモ好き』 やまもとまも
大人になったくるみが、小杉先生と出会うが、彼女は先生のことをもう忘れていて、そのまま通り過ぎる… というエンドが好みなのですが、多分そうはならない。
『土曜ランチ!』 イシデ電
日常のシーンから、ラストページのラスト4コマだけで、ここまで胸に迫るシーンにまで持っていける恐ろしさ。さらばマキノ …家電・チャンピオン…!