まんがくらぶ2015年6月号
まんがくらぶ2015年6月号の感想
『有閑みわさん』 たかの宗美
みわさんのフライフィッシングの腕よりも、むしろ部屋の大きさの大胆なディフォルメぶりに注目すべき。
「ああやって折れない紙以外」って「ああやって折れる紙」のこと… あれ?それでいいのか分からなくなった。
ま緑弁当は、自分だったらスパゲティ・ジェノベーゼも入れるな。
味噌汁における具材の力を強調し、もって『土曜ランチ!』の前振りとなす。
『リコーダーとランドセル』 東屋めめ
緑丸(サボテン)の後にマリモ。重野なおきリスペクト?
『なぎさ食堂』 藤沢カミヤ
ほんわかしていながらも、テクニカル。
1ページ目、会話をしているのに、3コマ目と4コマ目で、顔の向きと構図が同じ。このテクニックによって、4コマ目の天然ボケを最大限に生かしています。
2ページ目では、1〜3コマ目の同じ構図から、この流れで終わるのかと見せかけておいて、思いもよらぬツッコミ役の乱入。
『トラロッコ』 えのきづ
ハーレム漫画的な展開に突入したのに、なぜだかあまり羨ましくない。
『せんせいになれません』 小坂俊史
「かれこれ40分」 それでも、子供に試運転をさせなかったのは立派… なのか?
「それが人生だ」 「他力本願は、ここぞというときには、あまりあてにならない」ということを、大人になってから学ぶと、大変に痛い思いをしますからね。
「5時から飲んでた」 ダメ大人の乱入によるシーソーゲームの終焉。
「必要とするときは」 この期間、6年1組は、保健室で車座になって授業を受けていたのだろうか?
「私の出る幕はない」 この前振りから、給食メニューの研究には、決して話は進まず。先ほどの他力本願の話とは矛盾しますが、「サボって飯が食える時には、遠慮せずにサボっとけ」というのも、ひとつの教育ではあるのでしょう。
「血の味がするぞ!桃山」 血糊で絵を描くよりも、赤の絵の具をむさぼり食う図のほうが、はるかに猟奇的。水彩絵の具は、保湿剤としてグリセリンが使われているので、舐めたら少し甘い可能性があります。小学生のころ、開けたての絵の具チューブの口の部分にあった透明な液を舐めたら、うす甘かった記憶が。さらに昔は、蜂蜜や水飴を保湿剤に使っていたのだとか。
「雨に流したい」 池田が勝っていたら、たぶん河田は傘を差しながら走り去って行ったと思います。
『100万ボルトの彼女』 楯山ヒロコ
最終回。「器用に生きられない女の子」のメタファーとしての静電気だったわけで、静電気とともに生きる道を示すのは、作者の誠実さと言えるでしょう。
それにしても、女性陣のスペックの高さに比較して、男性陣のスペックはかなり不安定だった印象。
『土曜ランチ!』 イシデ電
空気を読む小学4年生。