論理爆弾


論理爆弾

論理爆弾


 有栖川有栖の長編ミステリ。ソラちゃんシリーズ第3作。
 孤立した村、盗聴される旧家、北の特殊部隊、蔓延するコンピュータウイルス、暗躍する殺人鬼。牧歌とサスペンスの融合が絶妙で、読んで楽しみなミステリになっています。
 ただ、アンチミステリとミステリの中間のような落とし方だったのは、やや残念。この舞台装置で、ガチガチのミステリをやっていれば、もっと評価は高かったはずですが、探偵業が違法とされる状況下では、クローズドサークルといえども、やはり捜査には限界が。