今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2013年2月号の感想


http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html


ラディカル・ホスピタル』 ひらのあゆ
 「入院するとわかること」 いかにも気弱そうな弟と、押しの強そうな兄。普段の相性は良くないのでしょうが、いざというときには頼りになる。こういう関係性いいですね。
 「追及せよ」 ナースも細くて長い(ウルトラセブン)。


『オトメシュラン』 王嶋環
 効果音「ぎゃるーん」は新しい。フランス料理の評論家って大変だろうなあ、食費がラーメン評論家の20倍くらいかかりそう。


『あねぐるみ』 森繁拓真
 口がなく、しゃべらない4コマキャラといえば、みわさんが有名だけど、しゃべらない会社員キャラというのは斬新かも、錦さん。
 この経験を生かして、段ボールで作る子供部屋とか商品化できそう。


らいか・デイズ』 むんこ
 ギャンブルに始まりギャンブルに終わる。


『おかん』 小坂俊史
 「毎週ドキドキ」 節電。社会派かとおもっていたらエンターテインメント派でした。
 「調べが足りないよ」 家庭用電気料金の従量料金は1kWh19円程度。ヒーターは1500W、電気ストーブは600W、エアコン950W、コタツ300Wといったところか。家にパソコンが無いとネットカフェの相場も分からず。スマホタブレットの普及とWi-Fiスポットの増加で、ネットカフェも淘汰の時代。価格破壊もやむなしか。
 「あたたかい女」 まさか小坂漫画で「カラダだけが目当てだからな」なんて台詞を目にするとは。小坂漫画の草食男子と雑食女子には似合わない台詞。
 「ストイックに生きよ」 3コマ目と4コマ目で服装が違うことからも、時間の経過ぶんカレーが続いたことが示唆されます。
 「時にはぜいたくに」 冬場に大量のアイスを余らせるのは、小坂先生の実生活でもおなじみ。旧ブログの名物記事のひとつでした。そして、ここでアイスを消費することが次の伏線に。
 「一網打尽」 アイスを消費したので、心置きなくブレーカーオフ。
 「密室での犯行」 推理小説的タイトル。推理小説には「目張り密室」というジャンルがあって、カーター・ディクスン『爬虫類館の殺人』、大山誠一郎『彼女がペイシェンスを殺すはずがない』、法月綸太郎『密閉教室』、有栖川有栖『マレー鉄道の謎』、などの作例があります。
 「しびれる日々」 ドアノブでバチッというのは経験がないのですが、静電気といえば、エスカレーターの手すりで、下の金属に触れると高確率でバチバチきます。体にたまった電気がアースされた金属に放電されるのか、手すりと金属の摩擦でエスカレーターの側が帯電しているのか謎。
 「オトナなんだから」 オトナなんだから公共料金くらい払いましょう。と言うか、この段階で電気を止められるということは、「先月よりかなーりはね上がってる」電気料金を払わなかったんだな。
 「やむをえずアナログ」 アナログの良さ→基本料金がかからない。
 「1200ワットの疫病神」 1200Wの消費電力がありながら、たいした発熱もせず、物理学でいう仕事もしないのだったら、それはそれですごいテクノロジー。1200Wの電気製品を24時間1か月連続で使用すると、従量電気料金は月に約17,000円。ガクブル。


『トリセツなカテキョ』 山東ユカ
 人間関係を図にしてくれる親切な友人。そして黒生徒会長発動。


わさんぼん』 佐藤両々
 咲良ちゃんが猫の髪留めをしているのが可愛い。真面目でいい娘や
 帰省土産を買いに虎屋に行ったら、虎屋にも「立」のお題菓子と「巳」の干支菓子がありました。
 これが羊羹「立」。漢字を抽象化しているようにも見えますが、ダルマが立っているのをイメージしているそうです。具象と抽象の匙加減が見事。



 こちらが羊羹「巳」。若草と白蛇のイメージ。これなら食欲が湧きます。



 こちらは生菓子「巳の守り」。可愛い白蛇。



『小森さんは断れない』クール教信者
 クール教信者、くうるきょうしんじゃ、狂う狂信者。
 説明台詞の多さが、やや『かがやけ!工学女子』と似ている印象。


『鹿女子』 新山ハルキ
 「前門の雌鹿、後門の雄鹿」 タイトルの「後門」がダブルミーニングになっているわけですね。
 「クチコミ」 転校生の琴子ちゃんが、クラスの中で自分の立ち位置を早くもみつけているようでなにより。


『電車のお姫様。』 永吉たける
 出オチをどこまで引っ張れるか。そして相変わらずタイトルのスペースがない。


『かでん屋さんの基礎知識』 風良まり
 「大きい字が全てのキモ」 「買めとま」って何かと思ったら、「まとめ買」ですね。


『かがやけ!工学女子』 酒菜屋なかさ
 きつねうどんのネギはフリーズドライでしょうが、うどんの麺をフリーズドライした製品は多分ないはず。麺には向かない技術なのでしょう。ノンフライ麺は熱風乾燥だし。
 なおかつ、ノンフライ麺の即席うどんというのも一般的でなく、ほとんどがフライ麺のはずです。カップうどんの場合、お湯を入れてからの時間は5分が最長。ノンフライ麺のうどんだと、多分5分では戻らず、それ以上待ってもお湯が冷めてしまうのでしょう。鍋で煮込む場合には、ノンフライ麺のうどんをわざわざ作って茹でるより、乾麺を茹でたほうが、おそらく経済的。


『ぎんぶら』 安堂友子
 「はい でた―」 モルボルグレート!
 「しゅくしゅくと」 ファミリー誌で「アッー!」が使われるとは。
 「ほいほい」 ビジュアルも加わって空前の邪悪感。
 「げんじつ」 都会っ子なら、花は花屋で。