先々月のまんがくらぶ

 まんがくらぶ2011年2月号の感想


『うちは寿』 小池恵子
 ケルベロス、たしかにかっこいい。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 ダイナミックなタイトルバック。内容の伏線にもなっています。
 「ささやかな願い」 河田にとってはささやかなこと。「手始めに銀行を」という台詞が、次の1本の伏線になっています。
 「即通報」 1コマ目の「特別授業」が伏線に。銀行については「なんとなくわかっちゃう経済」で一夜漬けしたのかな。
 「正月の空に思う」 書き初めはすれども、凧上げはせず。
 「機動力」 2コマ目、ストーブを独占する河田に、生徒も冷や汗。その汗が、4コマ目の汗とリズムをなしています。
 「羞恥プレイにはまだ早い」 実は前の1本の続き。キャラも服も同じです。「機動力」の1コマ目で読んでいる漫画がエロかったのでしょう。不完全な性知識で繰り広げる小学生のエロ妄想には、確かに興味があります。
 「娯楽的生活」 2コマ漫画+2コマ漫画。
 「信頼のかたち」 沢口と池田の関係性が描かれるのは、比較的珍しいですね。池田は沢口の手の上。
 「名将きどり」 1コマ目の「手抜き」が、4コマ目の「面倒くさくなった」の伏線に。
 「使いたいフレーズ」 田中先生は4−2の担任。単行本2巻によると「育児休暇中の代理で来たのだが、休暇中に2人目ができて続投決定」とのこと。三浦先生は養護学級の担任。「西小赴任早々、職場の独身男3人の顔ぶれにションボリ」の人です。
 「量産型だ!! 桃山」 単行本6巻の付録を思い出すタイトル。プロトタイプ桃山は兆山。
 「伝説の教師になれなかった男」 落ちたのが生徒でなくてよかった。


『青春ゾンビ』 雨がっぱ少女群
 少女のエロスとタナトス。美麗な描線。ドラマティックな展開。空気感。純真と退廃。作者の本領発揮。


『週末の糸馬さおみ』 伊藤正臣
 糸馬さおみ、いとうまさおみ、伊藤正臣。風変りな主人公の名前は、作者名にちなんで。ということは、作者自身の投影なのかな。


『オトウフようちえん』 オトウフ
 不思議猫がかわいい。