せんせいになれません 7巻

　2010年11月6日発売の、小坂俊史先生の4コマ漫画新刊。
　小学校の先生と小学6年生の子供たちのドタバタ。月刊まんがくらぶでは『ぼのぼの』に次ぐ長寿連載です。リアルの世界ならば、登場人物の小学6年生たちが誕生したころから、連載が続いています。勢いいまだ衰えず。河田たちのバイタリティは健在です。
　カバーをはずすと、6年1組、2組の座席表。全員のイラストとアダ名つき。河田の命名による6年2組のアダ名は、新聞記事になりそうなくらいの毒舌ぶり。品田さんのアダ名とかひどい。
　6年1組では、お寺の息子、西清行くんのアダ名が印象的。「TERA-BOY」は、やはり「テラ戦士ΨBOY」をふまえたものなのでしょうか。
　本編で、特におすすめは以下の作品です。
　　・ 謎の小学生、桃山シリーズの傑作　「奥が深いぞ!! 桃山」　p16
　　・ 発端からオチまでの飛距離が素晴らしい　「おとなのおんな」　p25
　　・ 知性派ヒーロー溝渕の本領発揮　「3回で終了」　p31
　　・ ロジカルな帰結が美しい　「風邪をひけば2組が損する」　p37
　　・ 美しきカオス　「問題になりました」　p53
　　・ シンプルな説得力　「女子が怖い」　p54
　　・ ドライな沢口のクリーニング　「脱ぎたてサンタ」　p64
　　・ 池田の人柄　「お安いもんです」　p65
　　・ 6年2組3バカの自爆　「チリひとつなくなりました」　p76
　　・ 予想を超えるオチまでの距離　「コトの起こりは」　p81
　　・ 無邪気な女のまき散らす害毒　「わたしの視点」　p92
　　・ 短編映画のような趣きすらある　「もやもやサマーバケーション」　p104

せんせいになれません(7) (バンブーコミックス)