今月のまんがライフMOMO

まんがライフMOMO 2009年7月号の感想


せんせいのお時間』 ももせたまみ
 高尾山へ。これは取材に行ってますね。首都圏に住んで長いけど、高尾山は行ったことがないです。今度行ってみようかな。


『ポヨポヨ観察日記』 樹るう
 写真の話。
 父は「誰かぁー」と呼ばれて、律儀に写真を撮ったんですね。微笑ましいなあ。


『ちとせげっちゅ!! 』 真島悦也
 「それぞれの問題」 モテモテ柏原君。想い人5人。でも、現状で結婚可能なのは麻子先生のみ。ここはぐずぐずしていたらダメでしょう。
 「ペイン」 涙を流すほど心が痛いなら、柏原君と麻子先生の仲を、応援してくれてもよさそうなもんですが。


『奥様はアイドル』 師走冬子
 敏腕マネージャー松川さん倒れる! お互いにまゆりのことを考える博嗣さんと松川さん。大人の対応です。


『天使のお仕事』佐藤両々
 「その中に居る」 モモのマリッジブルー、マタニティブルーに、緋衣子ちゃん爆発。 気持ちは良くわかりますが、発言が過激です。
 「各々の立場」 緋衣子ちゃんをいさめ、フォローするのは奈緒さんの役目。さすがの人生経験と年の功。
 「よく判らないというか…」「引っかかっているのは」 モモには、ヒナがフォロー。心に響くアドバイス。実にいい同僚です。ヒナさんも、人情の機微に通じたキャラクターだなあ。加納朋子先生の名作『いちばん初めにあった海』を思い出して、ちょっと感動しました。
 「白衣の日」 いよいよ挙式当日。恥ずかしさのあまり饒舌になるモモ。


いちばん初めにあった海 (角川文庫)

いちばん初めにあった海 (角川文庫)


森田さんは無口』 佐野妙
 謎の多い森田さんのお母さん。和服を着てお茶くみのバイトかあ。
 初対面でプロポーズするお父さんも凄いです。とても無口な森田さんの親とは思えません。


『うちの姉様』 野広実由
 「足して一話分」 胃が乗り気じゃなくて、回転ずしをパスする姉様。意外な一面。
 「星空の守り人」 DQ9
 「悪霊の神々」 DQ2
 「天空の花嫁」 DQ5
 「導かれし者達」 DQ4
 「エデンの戦士達」 DQ7
 「幻の大地」 DQ6
 「呪われし姫君」 DQ8
 「そして伝説へ」 DQ3


『私設図書館シャッツキステ』 有井エリス
 メイド長ばかりで、平メイドが登場してないような。蔵書内容とか、店のメニューとか、もう少し情報的な要素が欲しかった気がします。


『青春甘辛煮』 碓井尻尾
 「朝練」 わざわざ朝6:25に突っ込みに来る土方君。ちゃんと朝練に参加するあたり、律儀です。
 「疑問」 土方の渾身の突っ込みに、「なるほど」「もっともな意見っス」と平然と返す二人に、なごみます。
 「斉藤くん」 まだまだ入部しない斉藤君。斉藤君は、『せんせいになれません』の桃山的な立ち位置のキャラクターになるのかな。
 「不本意」 道場には、風呂もあるし、布団もあるし、問題なく住めそうですね。


『激戦区ツンぷに食堂』 RYU-TMR
 狼少年。こういうネタをやっていると、信用をなくしますよ。編集もよくネームにOKを出したなあ。


ロボ娘アーキテクチャ』 山東ユカ
 クォーク学校へ。やっぱり外の社会とつながると、面白くなりますね。


『キャラ道』 カラスヤサトシ
 おそらく『ツモっ子どうぶつの森』発売キャンペーンで、施川ユウキ先生と対談。カラスヤサトシ先生と施川ユウキ先生の対談は、マニアックな漫画ファンにとっては、夢の組み合わせ。こういう企画は大歓迎です。
 「マンガを読む」という行為自体が言ってみれば逃避、さすがに施川先生、深くて的確です。


『お父さんは年下』 北条晶
 「小さな戦争」 その戦いは間違っています。


『わびれもの』 小坂俊史
 北海道の最東端、納沙布岬へ。宗谷岬から鈍行列車で3日間。途中は無人駅めぐりもしたようです。
 構成の妙を感じますね。1ページ目では、北方領土のことは、カケラも匂わせず、納沙布岬への期待感だけを盛り上げています。そして、2ページ目の冒頭の5コマで、台詞やモノローグ抜きに、北方領土問題を痛感させる仕掛けになっています。
 2ページ目は北方領土ネタでまとめ、3ページ目で納沙布岬周辺を案内、4ページ目では根室へ向かう途中の、道東に広がる荒野を振り返って、改めて旅情を呼び覚まします。冒頭と終わりでは、趣味の無人駅の紹介もさりげなく。
 実に無駄のない、スキのない構成です。
 納沙布岬には、北方領土へ戻ることを願う元島民の、おそらくは不自由な日常があり、北方領土には、ロシアの島民の日常も、間違いなくある。北方領土問題がどう進展しようと、どちらかの日常は必ず犠牲になる。そんな気がします。
 小坂先生の行動力があれば、そのうち、南鳥島北方領土まで足を伸ばしても不思議でないような気もします。でも、それらの土地には、鉄道が無いだろうからなあ。


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